牛丼屋のお仕事実践記 グランドオープン7 マネージャー不在当たり前な経営(牛丼14杯目)
僕の職業経験談に牛丼屋勤務がありますので赤裸々に書き留めておきます。
就職の際の参考にしてください。
どんな企業に身を置くにしても、通じて言えることは喜怒哀楽が付き物ということですが、その比率は各個人の考え方に依存します。
このシリーズの内容はとある牛丼屋さんです。
有名過ぎるあまり、どの企業での勤務経験かが丸わかりな表現もあるかもですが、全てはこの目で見てきた事なのでご理解を。
なお、最低限のマナーとして、企業名や登場人物はボカシます。
と言うことで、どの牛丼屋さんを伝えているかを理解しても、大人な対応でスルーよろしくです。
(さすがに今現在は違うだろうしネ☆)
登場人物は太文字で書き表しています。
(記憶を辿ると、どうしても同僚たちの名前が必用なのです)
牛丼屋のお仕事実践記 グランドオープン7 マネージャー不在当たり前な経営(牛丼14杯目)
僕の勤めた牛丼屋さんは、1人のマネージャーが複数店舗をまとめて面倒見るシステムが基本です。
でも当然、マネージャーの体は1つしかないため、同時に複数店舗を見るわけにもいかず、24時間営業となれば、それだけで神出鬼没な存在感となります。
Q:ココで問題☆
さて、そんなマネージャー不在の店舗で新人にとって不測の事態が発生した場合、一体どうやって切り抜けるのでしょうか?
A−1:慌てる
答えは『慌てる』です♪
(答えになっていない)
慌てふためいて、みんながあやふやになります☆
いやいや、別の答えもありますよ☆
A−2:誰かを呼び出す
もう一つの答えが『誰かを呼び出す』です。
でも、コレが厄介で、飛び出される対象は概ね固定するというね。
大量に存在する19〜21歳の女性陣の中で30超え男性は僅か2人。
そのうち1人は45歳超えで深夜ワンオペ専門の影の存在。
(しかも金曜日土曜日限定の副業サラリーマン)
こんな条件下だと、好きとか嫌いの話ではなく、問答無用に僕に電話が掛かってくるというワケで………(涙)
牛丼屋のお仕事実践記 グランドオープン7 いつでもどこでも電話ラッシュ(牛丼14杯目)
と言うことで、僕が実際に呼び出された電話の内容をば。
(本当に緊急の内容から思わず『それで呼ぶ?』とツッコミたくなるような内容まで、たくさんあります)
当事者にしか理解できない話が多数含まれますので、一応、説明も足しておきますね☆
人数が足りない!
シフト編成ミスで必要とした人数が揃っていない場合の電話。
6人組み込んだ筈だったが5人しか組み込まれていなかった…など。
予想外の混み方してる!
予想外の入客があり、対応しきれなくなった場合の電話。
応じれば漏れなく地獄行き確定。
たま~にピークが去った後の合流となり、『何しに来たの?』状態に。
誰かが来ない!
シフトに組み込んでいた筈の仲間が勘違いなどで仕事に来ない時の電話。
そりゃ、曜日も勤務時間もまばらだと、どこかで必ず間違えるわな。
誰かがバックレた!
急な試験や予定外の面接など、学生あるあるな学業優先の結果の突発欠勤による補充の電話。
そーいや、アイドルオーディション参加がどーのこーのみたいな当日業務のキャンセルもあったっけなぁ。
怪我した!
勤務中の労働災害で業務遂行不能者が出現した場合の電話。
ちなみに生きていさえすれば全てが赤チン災害扱い。
(『赤チン災害』という言葉も出なかったけど)
肉鍋にご飯落とした!
牛丼屋あるある。
早い話が『どどどどうしよう???』みたいな電話。
知らんよ。
ピーク時にしでかすとワリとシャレにならない。
肉鍋に牛丼落とした!
牛丼屋あるあるパート2。
ずいぶんとゴージャスな牛丼じゃぁないかぁ!
肉鍋にドンブリ落として割れた!
牛丼屋あるあるパート3。
……まあ、しゃーないね。
(笑えないけど)
ご飯がない!
飲食店にて言語道断なお話。
やっぱり『どーにかしてぇ!』みたいな電話。
こればっかりは、どーにもならん。
マネージャーが電話に出てくれない!
全アルバイトのマネージャーとは母であり父であり。
頼るべきはマネージャー。
でも、そんなマネージャーも1人の人間。
面倒と分かる電話の多くには反応せず、時間差でメールなんか送ってきちゃったりする。
そうでなければマネージャーもどこかの店舗でサボりバイトの穴埋めしてたりする。
マネージャーにもけさんに電話してって言われた!
牛丼屋というよりも企業あるある。
何となくチームの軸っぽい人物に丸投げしてみる。
そして1度でも問題を解消できれば固定化したり。
包材がない!
テイクアウト備品の欠品。
いちばん最悪なのが『蓋だけ底を尽いた!』みたいな状況。
(替えが利かない)
お喋りしましょう!
やんわり口調の誘い文句。
お店に行くと『客が途切れてから』と言われ、結局数時間働く事になる。
そして呼び出した本人も疲れ果て、『お喋り』を忘れる始末。
マネージャーに多い。
話があります!
どこか真剣さを秘めた誘い文句。
お店に行くと『客が途切れてから』と言われ、結局数時間働く事になる。
そして呼び出した本人も疲れ果て、『話』を忘れる始末。
マネージャーに多い。
……ん? あれ? デジャヴ??
今後の店舗活動について!
店舗の抜本的な見直しを思わせる誘い文句。
お店に行くと『客が途切れてから』と言われ、結局数時間働く事になる。
そして呼び出した本人も疲れ果て、『今後の店舗活動について』を忘れる始末。
マネージャーに多い。
………………………💧
在庫棚が壊れた!
何をどーすればそうなったのかが未だに不明な……事故??
いや…、別の棚の空いてるところ使えばいいじゃん…。
僕のお店の従業員は尋常じゃなく素直過ぎたんです。
(シャケはここに置かないとイケないもの! みたいな…)
今日で牛丼屋さん辞めます!
欠勤かと思えば唐突な退職宣言直後のヘルプな電話。
……ンまぁ、学生アルバイトだしなぁ。
他店舗応援よろしく!
ぜんぜん勤務予定が入っていない状況下で多店舗の応援要請とか…。
当然、担当店舗の全シフトを把握しているマネージャーからの電話。
僕はコレで連続勤務2か月達成しました。
セミナー代わりに行ってきて!
予定していた人材がセミナーに参加出来なくなり、代わりに僕が指名という電話。
……意味わからんのだが???
うんこ出る?
食品を扱う企業の宿命という事で、一定期間ごとに検便が。
ところが女性には頑固な便秘持ちもいるらしく、短い期間でウンチ出ないという場合も。
という事で、代理検便。
……あのね💧
15分だけ!
バカっぽくとも結構あった『15分だけコール』。
自分の店舗だと片道15分。
応援店舗だと片道40分(以上)。
『15分の人出が必用』という部分も謎だが、
『本当に15分で済むの?』という疑問が先に立つ。
もちろん、実際に行けば、概ね『240分』は拘束されたり。
今日は来ないの?
僕をどんな目で見ているかを質問したくなるような質問…。
あの…、僕ね、一応…、別の会社で正社員していて、牛丼屋さんには『お忍び副業』として働かせてもらっている身なんスけど…。
送り迎え出来ます?
自転車では応援に行けない店舗に応援を組み込んだ結果、
『誰かが車を出せば解決できる!』
とか、頭膿んでいそうな発想から来るアッシー案件。
気ままなお喋りドライブが好きなので拾って応援店舗に送るのは別にいいけど、正直、シフト終了に合わせて迎えに行くのはしんどかった。
(ガソリン代でねーし)
家まで送ってください!
なんか勘違いしてしまいそうなフレーズ。
なんて事は無い。
シフトの日と勘違いして親にお店まで送ってもらったが、実は休みで帰れなくなったアルバイトの末路だったり。
(親は娘をお店に置いてから出勤するなどをし、家に戻らないパターン)
ガス元栓の位置が分からない!
地震などで安全装置が働き、ガスがストップしてしまった状態のヘルプ電話。
電話のこちら側で何度説明しても学生諸君の多くはガスの管理装置を知らないため、何回でも装置を素通りしてしまう…。
ボタン1個を長押しすれば解消なのにね…。
お店開いてないんですけど………?
東日本大震災発生当時、僕のお店も被災して休業。
照明オフ、水道機能せず、ガスも停止。
どーしてそんなお店に仕事来たかなぁ??
しかも僕、全員にメール送ったし。
(ちゃんと確認したし)
今日は仕事に行った方がいいんですか?
同じく東日本大震災当日。
(こちらは震災直後の話)
ワンオペ時間の大震災が気になってお店に行ったら、全機能を停止した牛丼屋さんがアルバイトさんの避難所に変化していたり。
そんな避難者の1人が電話してきた内容がコレ。
いやいやいや…、アナタさっき一緒に居たよね???
(固まって避難していたのは18時まで。このコの勤務時間は20:00~を予定していた記憶)
………と、こんな感じで、常時マネージャーが期待できない想定で、昼夜問わずに連絡が来るのですね。
……あ。
ちなみに、電話代なんか一切出ません。
牛丼屋のお仕事実践記 グランドオープン7 そもそもの連絡取り合い基準に難アリ(牛丼14杯目)
個人情報の取り扱い問題はこの時代で既に問題視されており、例えば同僚の間柄であっても会社指導で『教えあえ』という指示は世間的にタブー視されていました。
ですが、この牛丼屋さんではそんな問題は完全無視で、まずは『互いに教え合うように』というスタートというね。
では、どうして同僚というだけで電話番号を教え合うのでしょうか?
同僚同士で番号を教え合う意味
理由は至極単純。
『マネージャーが楽したいから』
と言うことで、番号を教え合う代表的な理由です。
急遽、休む理由ができた!
勤務シフトは当然ながら事前に完成しています。
ところがアルバイトさんの多くは学生という事で、けっこう頻繁に休む方がいるんですね。
で、その対応をいちいち会社が面倒見てられるかって話であって、
『休むなら自分で代わりを見付けろ!』
ってな話なんですね。
限界ギリギリの従業員で運営する職場あるあるです。
でも、個人的意見で言えば、『企業なら常に最悪を想定しろ』って話ですね。
まあ、潤沢な従業員を揃えられれば問題なしですが、薄利多売ではそれは無理。
だからと言って、会社は面倒見たくない。
だからアルバイトに責任押し付けろ。
ってなハナシです。
(まあ、これに関しては牛丼屋さんだけの話ではありませんが)
遅刻する!
これも上と同じような理由ですね。
ただ、遅刻すると理解するだけでもお店側は安心でしょう。
少し我慢すれば、予定の人数が揃う事を宣言されたようなものですからね☆
牛丼屋のお仕事実践記 グランドオープン7 マネージャー不在当たり前な経営(牛丼14杯目) まとめ
いや~~~~~……。
考えれば考えるほどヘンテコな扱いですね♪
【改善案】この話題の客観的感想と改善提案
今では『電話やメールでのやり取り』というよりも、『SNSでのやり取り』といった風に時代が変化していますが、コレって実際どうなんでしょうかね??
現実問題に目を向ければ、昼夜問わない業務メッセージで私生活を壊されるといった問題もメディアで紹介されているほどです。
僕は性格柄、バカっぽいやり取りは笑って受け入れられるタチですので、こうした呼び出しなりヘルプ要請は好んで受けてしまうのですが、例えば
- 私生活第一の考えの持ち主
- 将来性重視な考えの持ち主
- 仕事と遊びをキッチリ分ける考えの持ち主
- 同じく、仕事と生活をキッチリ分ける考えの持ち主
などなど、『仕事は仕事・私生活は私生活』と捉える人にとってはどうなのでしょうか??
たとえ重要な要件であっても、単純に業務外の私生活中に一方的に会社からメールを送り、『それを読め』というならば、それは立派な業務なんですね。
何せ、それぞれの私生活を度外視して割り込む『仕事の話』なのですから。
なので、勤務外に『目を通せ』という内容は、厳密には『仕事』なんです。
えーと、これに関する改善案は………?
もの凄く乱暴で単刀直入に言うならば、
起業した人物(または社長)は、自分の手に負えない業務の消化にお金を払って人を雇う訳です。
そして雇われる側は企業側の要望に応じる事によって賃金を得る訳ですが、これは生活を維持する為の行為であり、自らの人生の時間を消費してお金に変えるわけですね。
つまり、従業員とは
働く(勤務時間に起業者や社長の仕事を手伝う)=給料獲得=生活維持
であり、
働く=会社の言いなり=奴隷
ではないんですね。
ただ、そうは言ってもリアルタイムで状況が変化するサービス業界では、時間を問わずに応答が必要になる場合もあるでしょう。
なので、メールでも電話でもSNSでも、『仕事』に関する何かを送ったならば、時間外にそれらに目を通すのも臨時の業務となるため、きちんと賃金を発生させる事で改善となるでしょう。
牛丼屋のお仕事【実践記】 関連記事
牛丼屋勤務経験談のもくじに飛びます。
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本シリーズ『牛丼屋勤務のお仕事実践記』を含め、各職業で書き切れなかった部分の詳細や単語の意味を書き出しています。
わりと広範囲の職業の参考にもなりますので、気になる単語があった場合には確認してみてくださいね。
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僕はこのブログ内でいちサラリーマンとして色々と書いています。
あなたの職場の悩み解決、あなた自身が抱える悩み解決にも役立つかもしれませんので、時間がある時などにでも目を通してくださいな。
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