牛丼屋のお仕事実践記 牛丼屋基本作業概要4 その他の業務??(牛丼19杯目)
僕の職業経験談に牛丼屋勤務がありますので赤裸々に書き留めておきます。
就職の際の参考にしてください。
どんな企業に身を置くにしても、通じて言えることは喜怒哀楽が付き物ということですが、その比率は各個人の考え方に依存します。
このシリーズの内容はとある牛丼屋さんです。
有名過ぎるあまり、どの企業での勤務経験かが丸わかりな表現もあるかもですが、全てはこの目で見てきた事なのでご理解を。
なお、最低限のマナーとして、企業名や登場人物はボカシます。
と言うことで、どの牛丼屋さんを伝えているかを理解しても、大人な対応でスルーよろしくです。
(さすがに今現在は違うだろうしネ☆)
登場人物は太文字で書き表しています。
(記憶を辿ると、どうしても同僚たちの名前が必用なのです)
牛丼屋のお仕事実践記 牛丼屋基本作業概要4 諸注意(牛丼19杯目)
僕がお世話になった牛丼屋さんの仕事の詳細を書き出します。
多くの飲食店で活用可能な作業内容もありますので、飲食店関係に興味がある場合はご覧くださいね。
この牛丼屋さんの業務詳細を知れば、大半の飲食業・接客業をこなす事ができるでしょう。
なお、注意書きを以下にまとめます。
注意1
ここに示す牛丼屋さんの業務は2011年時点のものです。
法律の介入やシステム変更などの影響で、現在ではそれまでの業務が廃止、または追加されている可能性があります。
注意2
作業内容はその場に居合わせる全員でこなしますが、ワンオペ時は当然1人で全てをこなすのが大前提です。
注意3
作業内容はたくさんありますので、複数のページに分けて書き出します。
注意4
一日一回などの作業等は、店舗によって作業時間が異なる場合があります。
注意5
各作業内容には簡単な説明を添えますが、説明に該当する多くは僕がお世話になった店舗の基準です。
というか、僕目線の率直な感想です。
………では、参りましょう。
牛丼屋のお仕事実践記 牛丼屋基本作業概要4 その他の業務??(牛丼19杯目)
応援残業
滞在時に思いもよらない入客や売上が発生した際に急遽かかる残業要請、若しくは無言の圧力(笑)
大丈夫。残業した分はキチンと50%前後の時給が付くから。
………あれ?
応援早出
出勤前にに思いもよらない入客や売上が発生した際に急遽かかる早出要請、若しくは意味深なワン切り着信(笑)
(または破れかぶれのメール受信☆)
大丈夫。早出した分はキチンと50%前後の時給が付くから。
(忘れられていなければ)
………うん?
他店舗応援
他店舗の従業員不足や欠員発生時に掛かる他店舗応援要請。
一度了承してしまうと他店舗応援要請員として過度に期待されるようになる。
というか、それが当たり前と認識されるようになる。
他店舗ワンオペ応援
『応援』という言葉が既に破綻している要請。
ワンオペなので否応なしに完全主人公。
やっぱり一度了承すると、毎回当たり前に依頼が舞い込むようになる。
セミナー参加(1)
こちらが就職や転職の意識を持たなくとも、何故か半強制的(9割)に参加させられる社員候補メンバーの集い。
マネージャー指導での勉強会だが、早い話が雑談会。
給料がしっかりと発生する。
セミナー参加(2)
マネージャークラスの昇格試験が絡んだ本気セミナー。
やっぱり社員有力候補が存在する場合は、アルバイトのごく一部にも声がかかる。
お題目はセミナーだが、やる事は技能テスト練習で、牛丼の具とお新香相手にみんなヤケになる。
問題は営業中の最中に行われるところで、厨房をうじゃうじゃと占拠するためはっきり言って邪魔。
そんで練習の残骸がヒドイヒドイ。
おっかないところは練習素材が『商品』なので、これらがきちんと提供されてしまうところ。
牛丼の具材はごちゃ混ぜにすれば問題ないが、クタクタになったお新香の提供は忍びない。
身内で散々邪魔だけして『あはは』と和気あいあいで去る姿は怨念の良き原因。
飛び散ったお新香の後片付けも、残されたスタッフの仕事……。
クレーム処理(1)
店内で発生したクレームの処理。
店内で処理が完了すればお咎めなしだが、お客様相談室などを経て本部に通達されれば記録される。
時給従業員の場合、年間3回のクレーム発生で減給に至り、正規給料制の正社員の場合はアルバイトに降格されるらしい。
コレが怖くて正社員の多くは、危険な店舗の忙しい時間帯には姿を現さないとか。
なお、連帯責任とかで、その場に居た全員がクレーム対象になる。
僕は早出要請を受けて15分前にクレーム発生現場に居合わせたが、1時間前のクレームでも発覚が60分後だったので、しっかりとクレーム対象のメンバー入りしていた…。
クレーム処理(2)
持ち帰り商品の不備などで発生するクレーム処理。
主に店まで取りに来るように願い、大体の客は取りに来てくれるが、ドライブスルー客だとほぼ絶望的。
(短時間でどこかに移動しちゃうからね)
その場合は相手自宅まで新しく作った商品を届けるのが基本だが、ワンオペ時はそうもいかないので、数時間待たせてでもシフト終了後に届ける地雷持ち解消。
(よく待ってくれるなぁと、ある意味感心)
なお、多くの場合、若年層女子アルバイトが謝罪に行くと、
『バイトにもそんな事させるの!?』
と驚かれ、男性社員が行って機嫌を損ねると散々どやされるらしい。
もちろん、男性マネージャーの多くは被害を避けるため、なんだかんだ言い訳をつけて自家用車通勤の女子アルバイトを生贄にする。
ちなみにガソリン代は出ない。
『牛丼屋さんでのワンオペ』とは?(説明)
身内からも散々苦情が出るワンオペスタイルの反対抗議の対処法。
なんでも、
『未来的に自営業(出店)を考える現アルバイト従業員には、この上ない生きた実体験として活用できる』
とかなんとか。
まぁー………、一理あるっちゃあるが、ならばせめて、時給に色を付けるべきだと感じたり。
お店全体を完全に1人に任せ、売り上げの全ては会社が貰う。
でも、失敗・クレーム・強盗被害は自分持ち…。
これで『時給は時給』なんだから、あんまりだ。
……とか思うのは自分だけ???
警察対応
周辺で事件が起きると警察がやって来る。
その時の対応。
大体が質疑応答と防犯カメラ確認要請がセット。
でもザンネン、防犯カメラの映像は店では視れないんだなぁ。
ちなみに警察官と仲良くなると、店舗駐車場で休憩したり待機したりしてくれる。
これは案外、心強い!
警察出動要請
店で問題が発生した際の処置。
主に『居座り客・居眠り客』が出現した時に問答無用で呼び出せとか。
でもね…、相手の心境を考えると、…なかなかに、ね…?
ちなみに警察に通報する際は『110番のみ』の1択だとか。
自社グランプリ参加
年に1度開催(?)される、アルバイト従業員限定の自社牛丼屋グランプリ。
参加は自由だが女子に何故か人気。
地上波テレビ局に並ぶ、しっかりとした撮影陣も自社の正社員だったり。
グランプリ勝者は海外旅行&旅行先地元牛丼屋でシフト介入…💧
おいおい、賞品に『仕事』って…💦
ちなみにグランプリ勝者のオペレーションは、絶対に運営に活かせない。
(てか、いろんな会社やグループでそうしたイベントを行っているけど、コレって実運営にどんな影響があるの???)
自社グランプリ関連で現場撮影の被害w
グランプリに出場する人物は持ち店舗で撮影陣に意気込みなどのインタビューを受けるわけだが、当然、営業中なので無関係な人物もカメラ内に収まってしまう。
出場者は意気揚々でも、外野は良い被害者。
なので、『早く帰れ』という気持ちを込めつつ最低のオペレーションを心掛け、カメラ前を魂が抜けたような顔で横切ったり…。
キャンペーン競争
1杯380円の本格うな丼販売を記念して本格サゼッションキャンペーン開催!
ブロック別に販売数1位店舗に現金10万円、2位に5万円、3位に2万円と、アルバイト視点からは結構なお楽しみ要素!
初年度、僕の店舗は5万円を貰ってアルバイト全員で山分けしました。
で、翌年には『目指せ1位!』の目標を立てたものの、優秀店舗には『現金』ではなく、『うなぎパイ』に超絶下方修正というね……。
ヤル気も超絶下方修正。
それでも3位。
人生史上最低のうなぎパイの味わいでした。
(人数分なくて、マネージャーが自腹で買い足していた)
創意工夫・改善提案
一応は大企業と言う事で、従業員のランクを問わずに創意工夫提案や改善提案を受け付けていたと知って、僕も趣味ついでに現場の声として問題点や改善案を提出。
んー、………返答無し。
まあ、バイトの扱いなんて、そんなモンでしょう。
新メニュー発案
牛丼屋……というよりも、お食事処と言う事で僕も考えられるメニューを提案したいと思ったけど、なんだかパクられそうな気がしたので止めといた。
ただ、イタズラ半分でお客さんにオリジナルメニューを勧めたら、これが案外気に入られたようで、プチ拡散したり☆
(教えた客が友人に教えるという連鎖)
本部からの質疑応答
深夜ワンオペ時には本部から、突然『牛丼屋さんの業務』に関するナゾナゾコーナーじみた電話が入るが、大半が防犯対策に関しての質問電話。
『強盗が押し入ったらどうする?』
のような質問が出され、マニュアル通りの回答に迫られる。
回答できなければ改めてマニュアル通りの流れの説明を受ける羽目になるが、最後にマニュアル以外の言葉を付け加えられる。
その言葉とは、
『マニュアルも無視して店を捨てて逃げなさい。まずは安全な場所へ逃げなさい』
というもの。
人命よりも金銭を重視するお店なので、マニュアルでは『籠城しろ』となる。
(まあ、この辺は本編にて…)
それにしても、良かった…。
数少ない味方が人命優先な人で…。
牛丼屋のお仕事実践記 牛丼屋基本作業概要4 その他の業務??(牛丼19杯目) まとめ
という事で、僕がお世話になった牛丼屋さんの『その他の業務?? について』でした。
書いていて色々と思い出して笑いましたが、……まあ、いちいちブラックでしたね☆
なお、繰り返しお伝えしますが、ここに書いた牛丼屋さんの業務内容は、2011年の頃の話です。
今では改善されてる事を願いつつ、当時のありのままを描いたものです☆
【改善案】この話題の客観的感想と改善提案
まあ…アレですね。
事前に内容を知っていたら、わざわざ本職を失うと知ってアルバイト入社はしなかったでしょうね。
でもまあ、僕の性格柄、マンガみたいな無茶な設定はウケるという事で、これはコレで本当に楽しめましたがね。
改善案は色々とありますが、まずはアレですね。
基本を基本通りに学ぶ事です。
人が人を扱うための最低限必要な認識は以下の通り。
(独自談にして当たり前の習わし)
- 『人間』を理解しよう
- 自分で嫌と思う事は他人にさせない
- 指揮するからには行動を示せ
- 誰かを特別扱いしない
…このくらいですかね。
やってみれば、技術も結果もついてくるものですよ。
いくらでも、少し後から…ね。
牛丼屋のお仕事【実践記】 関連記事
牛丼屋勤務経験談のもくじに飛びます。
>>前の話 牛丼屋基本作業概要3 厨房作業(牛丼18杯目)
>>次の話 夜帯のお仕事1 初めての牛丼づくり(牛丼20杯目)
>>職業体験談メモ帳へ
本シリーズ『牛丼屋勤務のお仕事実践記』を含め、各職業で書き切れなかった部分の詳細や単語の意味を書き出しています。
わりと広範囲の職業の参考にもなりますので、気になる単語があった場合には確認してみてくださいね。
このブログの総合もくじへ
僕はこのブログ内でいちサラリーマンとして色々と書いています。
あなたの職場の悩み解決、あなた自身が抱える悩み解決にも役立つかもしれませんので、時間がある時などにでも目を通してくださいな。
コメント