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- 食品スーパーの仕事のナカミ【職業経験談】
僕がこれまでに手を掛けてきた職業のナカミを体験のままに書き出していますので、この職業に興味がある方は参考にしてください。
このページでは
『食品スーパー』という職業の仕事のナカミとなる、
- 簡単な前置き
- 主な労働時間と勤務形態・残業等
- 主な労働内容
- 正社員とアルバイト(非正規社員)の違い
- 仕事のキツさ
- 休暇関係
- 給料関係
- 人間関係
- 作業道具の支給
- 職場環境
- 転職する場合の活用法は?
- 安定or不安定?
- この職業の昔と今の違い
- この職業のメリット
についてを書き出していきます。
!!!!!!! この職業話の注意点 !!!!!!!
同じ職業でも企業や団体が変われば全く異なる内容になる場合がありますので、100%そのままを受け止めるのではなく、話70%程度の気持ちで確認してくださいね。
また、時代の変化に応じて一部で内容が変化している場合もありますので、予めご了承ください。
この話はあくまで僕の実体験に基づいた総合的な感想となります。
- 食品スーパーの仕事 簡単な前置き
- 食品スーパーの仕事 主な労働時間と勤務形態・残業等
- 食品スーパーの仕事 主な労働内容
- 食品スーパーの仕事 正社員とアルバイト(非正規社員)の違い
- 食品スーパーの仕事 仕事のキツさ
- 食品スーパーの仕事 休暇関係
- 食品スーパーの仕事 給料関係
- 食品スーパーの仕事 人間関係
- 食品スーパーの仕事 作業道具の支給
- 食品スーパーの仕事 職場環境
- 食品スーパーの仕事 転職する場合の活用法は?
- 食品スーパーの仕事 安定or不安定?
- 食品スーパーの仕事 この職業の昔と今の違い
- 食品スーパーの仕事 この職業のメリット
- 食品スーパーの仕事 この仕事の裏話
- 食品スーパーの仕事 まとめ
- 関連記事
- このブログの総合もくじへ
食品スーパーの仕事 簡単な前置き
学生時代の僕がお世話になった食品スーパーのお仕事内容です。
実はこのページをまとめる時点で関連企業に勤めているため、より詳しい内容を書くことができると思いますので、この種の企業に就職を考えている場合はよく読んでいただく事で理解が深まるかと思います。
食品スーパーの仕事 主な労働時間と勤務形態・残業等
基本労働時間
概ね8時間勤務+残業。
企業によって営業時間は異なりますが、概ね
09:00〜22:00
というスタイルが一般的でしょう。
企業(店舗)によっては24時間営業スタイルもあります。
勤務形態とその役割
各従業員の役割は以下の通りです。
正社員
各部門や店舗そのもののリーダシップですね。
表現は起業によって異なりますが、『店長・次長・各部門リーダー・各部門サブリーダー』などなどが滞在し、準社員以下を指揮します。
正社員としての一番の仕事は商品の在庫管理・品質管理などですが、状況に応じた多店舗応援や会議参加なども仕事に含まれます。
チェーン店の場合は担当部門や店舗を異動する場合もありますが、異動に応じるかどうかで出世にも影響します。
ただ、現在は不景気の影響で正社員登用数が大幅減少していますね。
準社員(定時社員)
正社員条件に満たない将来の正社員候補といった立場ですね。
現在は学生でも将来性が認められた若手アルバイト者や、長期間働く事で担当部門において社員並みの実力、または社員以上の実力を認められたパート従業員の昇格に充てられる事があります。
また、一切の転勤に応じない条件で入社する従業員にも割り当てられますね。
(チェーン店の多くは転勤・異動が当たり前であり、これに拒否すると多くの場合が昇進が難しくなる)
企業によって総所得は変化しますが、概ね準社員は正社員の3分の2に近い所得を得られるのも準社員のメリットと言えるでしょう(フルタイム時)。
企業によって色々と条件はありますが、多くはある一定以上の出勤と就業可能時間を安定させる者がこの役職に当たる場合が多いようです。
能力的には正社員並みとされますが、長期間において同じ店舗で従事する事が多いため、特に作業面では正社員以上の能力を有し、小規模店舗においては準社員でありながら店長並みの立場になる事もあります。
転勤・異動は基本的に無く、その上でパートやアルバイト以上の給料を得ることができ、企業によっては賞与も発生するといった、今ではちょっと珍しい立場ですね。
パートタイマー
家庭事情を優先する固定出勤と固定勤務時間の従業員で、主婦層に多いですね。
時間外出勤や休日出勤など、会社からのワガママは通用しませんが、それに代わって決まった曜日の出勤と決まった勤務時間を約束する立場でもあり、ある言い方をすれば信頼できる立場です。
多くのパートタイマーはアルバイト社員と同様に一定の担当に長く就く場合が多いため、技術や知識が社員以上になる事もあります。
『この曜日のこの時間帯には必ず滞在する』といった位置付けの安心スタッフ。
アルバイト
主に学生や副業者にあてがわれる位置付けであり、確実な時間が確保できない人材でもあります。
同時に、社員枠が不足しているという理由のため、一時的にアルバイトという位置付けになる事も。
業務内容は正社員クラスにとっての初歩的な仕事が主で、入荷商品の振り分けや商品の陳列、接客対応が中心となります。
アルバイトは学業・家業・本業に重点を置く事が大前提なので、食品スーパーからすれば、お店で働く事の優先順位が下がり、例えば店が繁忙期であっても
残業・早出
早出(早朝出勤)
多くのスーパーは8時間以上の営業時間を有するため、正社員の多くは時間差による出勤を行います。
そのため出社時間そのものが順番制となります。
多くの場合は『早番・遅番』と表現され、それぞれの出勤時間から1日がスタートします。
なお、スーパーの仕事には開店前準備というものがありますので、仮にそのお店が9時開店だとしても、出社時間は7時だったり8時だったりします。
残業(時間外労働)
8時間の勤務時間が終了したと同時に残業時間としてカウントが開始されます。
企業によって異なりますが、多くの場合は
早番=定時上がり
遅番=残業付き
という認識ですね。
大掛かりなレイアウトチェンジが必要な場合は、多くの従業員が総掛かりで残業時間を使用します。
なお、スーパーの多くは後片付けや後日の仕込み作業もあるため、閉店後1~2時間も通常勤務となる場合があり、残業はそれ以降になる事が多くなります。
食品スーパーの仕事 主な労働内容
スーパー内の各部門の担当役割を説明します。
各生鮮コーナー
生鮮物を取り扱います。
部門分けは企業によって異なりますが、
- 青果(農産物)
- 鮮魚
- 精肉
などがあります。
では、それぞれのより詳細をお伝えしますね。
青果
主に季節に合わせた農産物を販売します。
顧客のニーズに合わせた商品カット売りやグラム売りを行います。
入荷時に既に腐っている状態の商品もあるため、この選別を陳列前に除去します。
多くが生物ですので営業中にも商品が傷むため、これの除去に厳しい目線を配る必要があります。
湿度を保てない平台商品は、閉店後に回収して蘇生作業を行い、翌日に再陳列します。
野菜や果物をカットするための特殊な刃物や道具を使います。
鮮魚
主に季節に合わせた魚介類を販売します。
顧客のニーズに合わせたカット売りやグラム売りを行います。
入荷物を解凍した時点でやり直しが効きませんので、毎日の入客予想が重要です。
鮮度落ちが激しい商品が揃っているため、品質管理の厳しさが最高の部門となります。
一度店内に陳列した商品は後日の使い回しが利かないため、どのようにして売り切るかが一番のポイントとなります。
魚介類をさばくための本格的な刃物を使用する場合があります。
精肉
多くの場合は加工センター等で加工済みの商品が届くため、入荷後にそれらを並べる事が主な仕事となります。
企業や店舗によって異なりますが、実は生鮮コーナーでは一番難易度の低い部門が精肉コーナーと言えるかもですね。
但し、精肉を売りとする店舗や企業では『その場での精肉加工』がウリとなるため、そういった場合は条件が一変し、特殊な加工器具を複数使う事になります。
鮮魚に次いで品質管理が重要視される部門でもあります。
惣菜コーナー
お弁当やおかずを取り扱います。
多くのスーパーでは店舗で実際に調理する場合が多いですが、外部から取り寄せて陳列するケースもあります。
外部から取り寄せた商材については記載される賞味期限を重視しますが、店内調理品に関してはほとんど全てが翌日繰り越しを行いません。
日配コーナー
加工食品ですが賞味期限の短い生鮮寄りの商材を扱います。
お新香や練り物など、そのまま口にできるものが多い一方で、賞味期限が短いため陳列棚管理が重要となります。
牛乳などのパック飲料も担当するなど、水物も多いのが特徴です。
和風日配と洋風日配を取り扱いますが、多くの店舗では両方を同時に扱います。
おまんじゅうなどの和菓子、ケーキなどの洋菓子を同時に取り扱う場所……と表現すれば、分かりやすいでしょうか。
また、冷凍食品も担当する場合があります。
加工食品コーナー
グロッサリー(グロサリー)コーナーとも言います。
食料品店の大部分を占めるコーナーで、料理の素・缶詰・インスタント食品・レトルト食品などなど、TVCMなどでもおなじみの商品が勢揃いするコーナーです。
お店の規模にもよりますが、数万アイテムを管理するコーナーでもあります。
長期間の賞味期限が保証されるため管理は多少楽ですが、アルコールや飲料などの純粋な水物も多く、体力を使う部門でもあります。
レジ・サービスカウンター
レジ(会計)
商品に対しての会計コーナー担当です。
実際に金銭を扱う部門のため、神経を使う業務ですが、近頃はクレジットカードやポイントカードの使用が可能になったこともあり、現金の誤差が減ったとも言われます。
ただしレジ担当者目線からすれば覚えることが一気に増大したため、そういった意味では慣れるまで大変でしょう。
ここ最近ではセルフレジが注目されましたが、想像通りというか、万引きが増大したこともあって時代が逆戻りしつつある様ですが、一人で複数の客のレジ打ちの管理を考えれば、始めから現実的ではなかったと言えるでしょう。
サービスカウンター
金券やギフト商品、または高額商品を取り扱ったり、クレームや問い合わせを受け付ける部門です。
大型スーパーなどでは専属のスタッフが配備されていますが、中小規模では熟練のレジスタッフや事務スタッフが担当することも。
店内放送で隠語を伝える場合もサービスカウンター発という場合が多いですね。
隠語には様々あり、代表的な隠語と言えば、
- 不審者入店の知らせ
- 万引き客発生の知らせ
- 予期せぬ緊急事態の発生の知らせ
- 搬入の知らせ
- 定期巡回開始の知らせ
- 定期清掃開始の知らせ
などがあります。
近頃では人員削減の対象にもなっており、無人という場合も多いですね。
サービスカウンター人材が不在の場合は、事務担当やレジ担当が代行する場合もあります。
雑貨コーナー
食品スーパーの多くでは紙コップや爪楊枝など、食に関わる雑貨を置くケースもあります。
取り扱い規模にもよりますが、多くの場合はグロッサリーが担当するケースが多いようですね。
事務部門
現金や金券や納入伝票などの金銭を取り扱うと同時に、関係者員の勤怠や外部からの電話応答などをこなします。
とは言え、近年では自動化が進み、これまでの手勘定がコンピューター処理になるなど、業務内容が著しく低減したため、
レジスタッフ=事務
という扱いのスーパーも多くなりました。
食品スーパーの仕事 正社員とアルバイト(非正規社員)の違い
正社員の仕事
基本的には準社員以下の全ての業務ができることを前提とした立場であり、それと同時に準社員以下では出来ない仕事も任せられます。
主に正社員は店長・次長・各部門に最低1~2人配置されますが、店舗の規模によってその数が増減します。
また、同じく規模によって複数の部門を兼任します。
非正規社員の仕事
準社員の場合は主に正社員の指揮下で行動しますが、正社員が少ない店舗や正社員不在の場合は準社員がリーダーとして任される場合があります。
ですが、多くの作業は
- 入荷受付
- 小売用の加工
- 陳列
- 専属レジ担当
この4つが主な作業となるでしょう。
食品スーパーの仕事 仕事のキツさ
青果部門のキツさ
青果部門の仕事のキツさは他の部門に比べてだいぶ少なですが、以下のようなキツさはあります。
- 入荷時点で腐っている商品の手分け作業
- 商品棚の品がいつの間にか腐っている事があるため、その除去の為の細かな巡回
- 商品によって重さが極端に異なる
- 品物のカット機材が特殊な場合があり、力量を要する
- 虫嫌いにとってはある意味で恐怖と隣り合わせの悶絶部門
鮮魚部門のキツさ
鮮魚部門のキツさは主にニオイが挙げられますが、以下のキツさもあります。
- 切れ味の鋭い刃物の使用
- 細菌の繁殖防止に水を床面に流しっ放しにするため、年中蒸れる
- ゴム長靴が標準装備で水虫になりやすい
- 冷凍庫への長時間滞在や、出入りが多いと低体温症になる
- 勤務終了後も血なまぐさが取れない
- 冷凍モノは流水解凍のため、タイミングを間違えると商品の加工が出来なくなる
精肉部門のキツさ
中小規模の精肉コーナーの多くは精肉加工センターなどで予め加工された商品が届けられることが多いため、同じ店内の他部門と比較した場合には一番楽な職場と言えるでしょう。
故に、手すき時などにはグロッサリー部門の応援要員になる場合もあり、1人で数役をこなす事も珍しくないようです。
また、加工センター以外に店舗で加工する商品がある場合は、以下のようなキツさが伴う場合があります。
- 冷凍庫出入りの回数や時間によって低体温症になる事がある
- スライサーなどの特殊な器具の取り扱いを行う
- 血なまぐさが取れない
- 商品によって解凍方法が異なり、タイミングを間違えると商品を販売できない
日配部門のキツさ
日配部門の仕事のキツさは、なんと言ってもほとんどが水物というところでしょう。
豆腐や牛乳などの個々の重さはさほどでもありませんが、これがまとまると相当の重量になります。
また、鮮魚や生肉などの商品の多くはその日限りや2日間の販売期限が多く、ある意味で管理しやすいですが、日配の場合は4〜7日の賞味期限商品が多く、そのため陳列棚内の商品日付がごちゃ混ぜになることも多く、この管理に四苦八苦することも。
また、以下のような仕事上のキツさもあります。
- 破損しやすい簡易包装の商品が多い
- 洋菓子など壊れ易い商品がある
- 入荷時に破損している商品が多い
- 積み重ねにくい商品が多い
- 和風日配と洋風日配とで売り場が離れている場合がある
レジ部門のキツさ
最終的な小売状態の商品ばかりを手にするレジ作業は体力的には問題ありませんが、それに代わって以下のようなキツさがあります。
- 様々な性格の客を接客するため、苦手とするタイプにも接するしかない
- 体調不良時などでも不調を態度に表せられない
- トイレなどの生理現象に対応しにくい
- 緊急時に場を離れられない
- 現金を取り扱うプレッシャーがある
- バラ売り商品など、バーコード無しとなる一部商品を把握する必要がある
- 同じ言葉ばかりを言い続けるため、日常の会話に支障が出る事もある
サービスカウンターのキツさ
特殊商品の取り扱いや郵送の手続きなどを行うサービスカウンターでは以下のような仕事上のキツさがあります。
- クレーム受付口として対応するしかない
- 郵送処理に丁寧な文字書きを意識するしかない
- 誤字脱字がクレームのもとになる事も
- 店舗規模によってはレジと事務を同時担当する
- 金銭の狂いが出た際に責任を問われる場合がある
- 手すき時間、その時間を埋める能力が問われる
加工食品部門のキツさ
食品店舗の大部分を占める加工食品のキツさは、何を置いても膨大な品数を把握するところにあるでしょう。
また、取り扱う商品が多いため、特売に向けた平台設置や棚のスペースの確保など、とにかく時間に追われるのがこの部門の特徴でもあります。
そしてグロッサリーならではのその他のツラさといえば、以下のような内容があります。
- 重量物が多く、腰を痛めやすい
- 購入客の商品案内の機会が多いため、売り場全体を把握する必要がある
- 特売対象商品が多い
- 混雑時は営業中の品出しが困難になる
- それぞれの賞味期限は長いが、数が膨大なため期限確認のチェックが多い
- 基本が単純作業なので重要視されず、アルバイト主体になる場合が多いが、頼りにできないアルバイトが揃ってしまうと悲惨な思いをする
- 作業範囲的に防犯し切れない
事務部門のキツさ
開店前の釣り銭チェックや閉店後の売り上げ精算をはじめ、営業日報記入や従業員管理など、『お金』に対して最も神経質になる部門です。
自分にさえしっかりしていれば物事が円滑に流れるという部門でもないため、人知れぬ苦労が多い部門ともいえるでしょう。
また、事務スタッフとしてのキツさは以下のようなものがあります。
- 店内スタッフでは対処し切れなくなったクレーム対応の補助
- 事件発生時の的確な対応を迫られる(警察・救急など)
- 懸命に仕事をしていても、店内スタッフにはそう捉えられ難い
- 1円のズレから問題を探る事になる
食品スーパーの仕事 休暇関係
食品スーパーで働いた場合の休暇関係を書いていきますね。
正社員・準社員
週に1~2日の休日が主で、中には完全週休2日制を採用する場合もあります。
年次有給休暇は法律上の問題で最低5日間を取得する義務がありますが、企業によっては
- 7連休や3連休を年に一回、必ず取得する
- 自身の誕生日などのアニバーサリー休暇が発生
- 止むを得ない休日出社が発生した際には、必ず代休を取得する
などがあります。
パート・アルバイト
週に1~2日の休日が主で、中には完全週休2日制を採用する場合もあります。
有給休暇は自由に使えますが、社員クラスのような強制連休取得といった決まりはありませんが、正社員のような規約に縛られないため、自由に連休等が取得可能です。
食品スーパーの仕事 給料関係
食品スーパーの給料関係を紹介します。
正社員
企業規定の給料形態に準じます。
各種手当が付加されます。
最低、年に1度の昇給が発生する事が大半です。
役職が付く事で給料ベースがアップします。
業績に応じて年に数回の賞与が発生します。
ある一定以上の役職に就く事で残業手当が消滅し、代わりに役職手当や見込み残業手当といった特殊な手当てが付く事があります。
準社員
見習い期間の正社員候補などは正社員に若干劣る基本給料が得られます。
正社員見習いとは異なる熟練パートタイマーやアルバイトからの昇格の場合は優遇された時給を得られる場合があります。
正社員と同様か、それに近い各種手当が付加されます。
最低、年に1度の昇給が発生する場合が大半です。
業績に応じて年に数回の賞与が発生します。
パート・アルバイト
多くの場合は時給制ですが、大半が各地域の最低賃金に沿った報酬です。
企業や店舗によっては、人気のない土日祝日出社で時給がアップされる場合があります。
『賞与』という形は無くとも、企業によっては業績に応じて寸志を得られる場合があります。
食品スーパーの仕事 人間関係
食品スーパーの人間関係を書きますね。
総合的な人間関係
接客をするというのが小売店の最低条件なので、そういった意味では全体的に明るく、話題が尽きません。
一般的な会話を苦としない人にとっては、特に問題なく社内での人付き合いを楽しむ事ができるでしょう。
ただし、やはり人間の集いの場でもあるため、性格の不一致などでぎくしゃくする場合もあります。
特に古い店舗ではお局的存在が居たり、かと思えば姉御肌も居たりしますので、新人の内は誰に近付くかで先が変化する場合もあるようですね。
とはいえ、若者ほど出入りが激しい世界でもあるため、基本的に元気よく『いらっしゃいませ~♪』を発する事ができれば、多少風当たりが強くとも嫌われる事は無い世界です。
食品スーパーの仕事 作業道具の支給
食品スーパーで支給される作業道具を書き出します。
ユニフォーム・他
組織の一員である証のユニフォームはどの企業でも概ね完全支給されますが、上半身のみという場合が多いようです。
靴や下半身は自前の物を着用する場合が多いようですね。
作業道具及び消耗品
食品を扱う以上、専用の道具が各職場に揃えられています。
基本的に外部からの持ち込みは禁止されており、許可が無ければ自前で揃えた作業道具も使用できません。
食品スーパーの仕事 職場環境
食品スーパーの職場環境を書きますね。
職場の清潔さ
食品を取り扱う以上、特に客足の届く店内ではクリーンなイメージが重要視されます。
各部門の作業場も同様で清潔感第一が徹底されます。
一方で客足が及ばないバックヤードは清潔感とはやや離れ、例えば雨漏りなどがあっても店内に比べれば後回しにされがちです。
安全衛生
安全面では工場業や建築業とは異なるためか、あまり重要視されないのが問題といえば問題です。
刃物を使う場面がよくありますが、重大な事故には繋がり難く、多くは赤チン災害に留まります。
集会など
多くのスーパーでは開店前の朝礼が義務付けられており、全従業員が発声練習を含めた企業方針や反省点などを言葉にします。
いったん開店してしまえば各従業員がそれぞれの担当場所に散らばってしまうため、朝イチの集合で顔を合わせるのが何よりも重要とされます。
店舗によっては朝の集会終了後に正社員だけが集まるミーティングが発生する場合もあります。
『ミーティング』と言えば堅苦しいですが、伝えるべき事は朝礼などで伝えているため、開店前の談話時間を含めた当日の最終確認と考えた方が自然でしょう。
防犯・防災対策
常駐警備士や私服保安などを置く店舗ではそれらの人材がが防犯に勤め、存在しない店舗では主に男性正社員が防犯に勤めます。
防災に関する対策もありますが、営業形態上の問題でしょうか、例えば全従業員での避難訓練実施…という話は聞いた事がありません。
食品スーパーの仕事 転職する場合の活用法は?
例えば食品スーパーで勤務したのち、他の企業に転職する場合のメリットを紹介します。
同業他社に転職する場合
同じ食品スーパーに転職を希望した場合、企業単位の方針は異なるものの流れは同じなので、ほぼほぼ即戦力として通用するでしょう。
ただしライバル店からの転職の場合は妙に毛嫌いされるケースもあるため、面接時の言葉選びは慎重にした方が良さそうです。
希望する転職先が退職する企業よりも規模が小さい場合は知識の吸収という意味で歓迎される傾向にあるようです。
まったく違う企業に転職する場合
接客で培ったはきはきとした言葉遣いが出来るのであれば、多くの企業面接では好印象でしょう。
ただし、工場業や倉庫業などの一定空間内で業務を行う職場では、この『はきはき』が仇となる場合もあります。
食品スーパーの仕事 安定or不安定?
人間は動物である限り必ず何かしらを摂取しなければ生きていけません。
という事でかつては最上位の将来安定の就職先の1つに食品スーパーが挙げられていましたが、ご存じの通り、今現在ではあらゆる食料品店が溢れた状態です。
特にコンビニエンスストアーの存在がが当たり前になった頃から安売りが激化し、薄利多売に拍車が掛かったのも食品スーパーですね。
ライバル店舗が周囲に少ないスーパーであれば当面は安泰ですが、そんな地域には時間経過と共にライバル店が進出してきます。
ブランド力でも入荷価格の強みでも、何かしら店舗に他にはない強みが無い限り順風満帆な生存は難しいですが、それでも生きるためには最低限必要な『食料』を商売道具にする職場という意味では代わりの企業も多く、失業の可能性が低い業界と言えるでしょう。
食品スーパーの仕事 この職業の昔と今の違い
食品スーパーの昔と今の違いを挙げていきます。
正社員の激減
不景気に突入して久しいですが、どのお店を眺めてもアルバイト従業員が増え過ぎですね。
そしてそれ以上に従業員そのものが減っていますね。
商品をどうにか安く買い叩き、それを安く売れば当然ながら利益化できないので、当然と言えば当然なのですが。
特売がマンネリ化した
昔は特売と言えば『バーゲンセール』と呼ばれ、定められた商品が半額以下で投げ売りされる事がありました。
当然、そんなセール中の入客数はすさまじく、月に1度あるかないかの安売りを狙って客による大盛況を収めたものですね。
今現在は価格の破壊的な特売ではなく、まんべんなく数十円程度の値下げを行った特売が主となり、その期間も間延びしているという現状ですね。
管理する側としては何種類も存在する安売り品の準備に翻弄される毎日というか。
鬼畜な商品管理(加工食品)
いつの頃か『ニーズに応える』というキャッチフレーズが流行りましたが、その結果、同一商品のサイズ違いが増大し、それがそれぞれの商品に適用されるものですから管理が大変ですね。
例えば品揃えを自慢する店舗が『A飲料』を全て揃えるとしたら…?
- 160ml
- 180ml
- 250ml
- 280ml(ショート缶)
- 280ml(ロング缶)
- 300ml
- 350ml
- 500ml(レギュラーサイズ缶)
- 500ml(お徳用サイズ缶)
- 500ml(ペットボトル)
- 700ml
- 1000ml
- 1500ml
- 2000ml
……いやぁ~、多過ぎっしょ💧
(さすがに全部揃えるお店は無いと思いますが…)
また、特売の価格設定ではサイズが小さい物よりも大きな物の方が安いという逆転現象も…。
(変な時代ですね)
キャッシュレスな時代
クレジットカードをはじめとした様々なカードやスマホアプリが猛威を振るっていますね。
現金による購入客が減った一方で会計の簡略化が当たり前になってきましたが、従業員側に立てば会計に対して覚える項目が爆増した時代にもなりました。
無人レジの出現。……でも…。
セルフレジの出現でレジ担当員の多くが不必要となり、良く言えば時代の発展ですが、悪く言えば失業者増大の原因ですね。
ただ、これは個人的に考えていた事ですが、商品購入時に不正スキャンをする客が出現…というか、激増し、結局お店側が大損害を被る事態に発展し、やはり有人レジにするという案が強まっているというか…。
まあ、本末転倒な話ではありますが、個人的には商売の最重要項目を他人任せにするという怠惰が招いた当然の結果と考えていたり…。
食品スーパーの仕事 この職業のメリット
職員スーパーで働く場合のメリットを紹介します。
悪用厳禁です。
話題の新商品を取り置きできる
商品の発売日が決まっている場合はそれよりも以前に購入する事は出来ませんが、働き手も客の1人なので、入荷した新商品を常識の範囲内で取り置きする事ができます。
値引き品を先取りできる
タイムサービスなので夕方以降に勤務する従業員限定ですが、売れ残りを防ぐための値引き時間に合わせて商品を先取りする事ができます。
試食が出来る
生鮮部門に限られますが、端数やあまりが出た際に試食する事が出来る場合があります。
また、青果に限った話ですが、腐って入荷した食材の一部が美味しいんですよね。
(口に入れて大失敗した経験もありましたが💧)
腐っているため売り物にはなりませんが、腐っているという事は限界まで熟した証でもあるため、悪い部分を切り捨ててまだ食べられる部分を楽しんだりできます。
休日を選べる
今の時代では基本的に365日営業がスーパーの当たり前のスタイルなので、『店舗の休日』が存在しません。
休暇は不定期ですが、言い換えれば忙しい日を避ければ自由に好きな日に休む事ができます。
もちろん、先に取った人が優先されますが。
食品スーパーの仕事 この仕事の裏話
食品スーパーの裏話を紹介します。
転勤(勤務店舗の移動)のヒミツ
チェーン店に限りますが、多くの食品スーパーの転勤辞令は以下の様に推察できます。
忙しい店舗・新店舗への勤務地異動
能力を期待されての栄転の意味が高いです。
そもそもが人気店だったり、これからの社運を左右するグランドオープン店だからこそ、期待される戦力導入という意味で異動が決定されるのです。
ヒマな店舗への勤務地異動
残念ながら期待されない人材の異動となります。
ヒマな店舗は売り上げも振るわないため、必然的に成績が下降傾向になるのですね。
こういった状況にあなたが該当した場合は将来が明るくないので転職を考えた方が得策かもですね。
一方で、暇な店舗への異動辞令で周囲が驚く場合はあなたは悪く評価されていません。
売り上げが伸びない店舗に有力な従業員を投入する事で回復を図っていると推察できますので、存分に力を振るってください。
転勤頻度のヒミツ
あなたが勤務する食品スーパーがチェーン展開している場合、多くの場合は勤務地異動は避けて通れません。
でも、この異動回数や異動までの期間にも秘密があります。
標準的な勤務地異動
企業方針にもよりますが、多くのスーパーでは6か月~24ヶ月単位で正社員の異動が発生します。
この場合は標準的な能力として見定められていると捉えて良いでしょう。
頻発する勤務地異動
あなた自身が高評価の場合、妙に異動回数が多く感じられると思います。
早い話が『引っ張りだこ』なワケですね。
ぜんぜん異動辞令が下りない…
2つの意味があります。
1つは、上司などに気に入られるなどをして『放してくれない』といった状況です。
『この人ありき』という状態ですので宜しい事ですが、異動が少ない分、経験的に不足しがちなのでピンチと言えばピンチかもですね。
もう1つは、『どこに配置すべきか思慮され続けている』といった状況です。
お察しの通り、あまり良い意味ではありません。
実は昇進し易い職業
これは小売店などのサービス業全般に言える事ですが、この業界は出世し易い業界でもあります。
というのも、接客業はパートタイマーやアルバイト主体になり易く、その分、正社員数が少ないのですね。
その上、離職率も高い事から勤務し続けるだけで必然的に古株に数えられ易くなる傾向にあるのです。
なので、知らず知らずのうちに自分が『古株』になり易く、勤務地異動の回数に応じて知名度が上がり、自然と昇進しているといったケースが多いのですね。
運命の出逢い多発…??
職場内恋愛はあらゆる会社でよくある話ですが、あかの他人がジャンジャン入店するスーパーでは『とある客との恋愛発展』が珍しくなかったり…。
本当の意味で『単なる他人』からの発展や、学生時代のクラスメイトが『たまたま入店して』からの発展など、意外な出逢いの場に変化する事もあったりします。
(…僕はありませんでしたがね☆)
食品スーパーの仕事 まとめ
という事で、実際に僕が勤務した食品スーパーをモチーフに話を進めてきました。
接客業はあらゆるジャンルの中でも精神的に病むとされる業界ですが、基本的な挨拶が出来ればいとも簡単に馴染める職業でもあります。
食品を実際に販売する職場という事で生存率は高い方面にあり、この手のスーパーはチェーン展開している場合が多いので、自分の店舗が閉店に追い込まれても別の店舗で活躍できる可能性が高いところが生活基盤の安定性を保っているかとも思います。
中途採用の場合はイキナリ正社員は難しいかも知れませんが、アルバイトとして機を見たり、アルバイトを続けながら別の就職先を探すという方法も採れますので、働く上では無難な職種の1つと言えるでしょう。
関連記事
僕が経験し、実際に見てきたそれぞれの職場の内容をまとめています。
このブログの総合もくじへ
僕はこのブログ内でいちサラリーマンとして色々と書いています。
あなたの職場の悩み解決、あなた自身が抱える悩み解決にも役立つかもしれませんので、時間がある時などにでも目を通してくださいな。
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