【スピーチのアドバイス1】こんな一言は避けよう『しどろもどろな話し方』
いつもの勤務、お疲れ様です。
順番制であれ毎日であれ、人前の発言は緊張しますね。
ただ、緊張するのはあなただけではなく、どれだけ人前スピーチが得意そうな人でも実はどこかでドキドキするのが当然であり、その緊張感は場数(慣れ)でカバーしているというのが普通です。
こちらのページでは【スピーチのアドバイス】の第一弾として、しどろもどろな話し方だとどんな印象を相手与えるのか?
きちんとしたスピーチにするためには、どう話せば良いのか?
という部分に触れていきますね。
【スピーチのアドバイス】こんな一言は避けよう『しどろもどろな話し方』
『しどろもどろ』とは?
しどろもどろな一言とは、話し手が言葉に詰まったり、自信なさげに話したりする瞬間に生まれる言葉であり、その多くは無意識に発声するところが厄介なんですね。
たとえば、「えーっと」「あのー」「なんというか」といった言葉は、スピーチの流れを途切れさせ、進展が遅く聴衆に不安感を与えます。
これらの言葉が多用されると聞き手は話し手の準備不足を感じてしまい、話そのものの内容に対する信頼性を薄れさせてしまうのですね。
曖昧な表現も避けた方が良いでしょう。
具体性に欠ける「たぶん」「おそらく」といった言葉の連呼は、真剣な話ほど信憑性を損なうんですね。
(ウケ狙いや自虐的な話題においては、反対に好感を持たれる場合もありますが)
スピーチでは明確で具体的な言葉を使うことで、聴衆に強い印象を与えることができます。
- 「えー、えーと、えー…、たぶん、このプロジェクトは、…おそらく成功するでしょう」
- 「このプロジェクトは成功する見込みがあります」
あなたが聞き手だったとした場合、1と2のどちらの方に信憑性を見出しますか?
人前でのスピーチはそれだけで緊張しますが、だからと言って下手に言葉を繋げる事で時間を稼ぐのであれば、言うべき内容をきっぱりと言い切った方が好印象に繋がりやすいという話です。
余計な事は言わない
過度な自己否定も避けましょう。
こんなページに訪れるあなたですから、きっとスピーチは苦手分野という事が理解できるわけですが、だからこそ伝えておきますね。
話す事が苦手で、その上で賢明な方の多くはスピーチの冒頭にこんな事を言ったりします。
「私はあまり上手に話せませんが」
「自信はありませんが」
「まだ確認は取れていませんが」
早い話が保身のための前置きですね。
予め自分を落とす事で話しやすい環境を作る事は間違った判断ではありませんが、『自信が無い』と言い切った上で本題に乗り出す事は、『果たして聞く意味があるのか?』と聞き手は感じるものです。
こうなると、せっかくのスピーチも著しくその意味合いが低下してしまいうものなのですね。
ならば余計な一言を一切省き、話の締めくくりに下記のような感じで付け足せばOKです。
「なお、いま言ったことは思い付きが強いので、分からない部分があったらそう言ってください」
「まあ、そうは言っても、話した自分で自信がない内容なのですがね」
「確認が取れ次第、続報を伝えますね」
スピーチで一番重要なのは、自分の発言の内容を知ってもらうというよりも、まずは多くの耳に入れてもらう事です。
自信が無い発信を伝える事の不安は理解できますが、どうせなら多くの耳に入る状況をそのままに伝え切り、最後の補足として自信が無い事をアピールした方が、少なくとも言い損とはならないでしょう。
ネガティブな空気を作らない
スピーチの場というものは話し手の『今現在』がそのまま空気となります。
たまに自己否定的な発言ばかりをスピーチの題材として採りあげる方がいますが、それって果たして聞いていて楽しいモノでしょうか?
そしてここが一番重要となりますが、『言っている本人』は果たして楽しんで話せるのでしょうか??
多くのスピーチの場というものは仕事の向き合い方を確認してもらう場ではなく、自由な発言の場である事が多いのですね。
例えば僕は職務そのものに興味すらありませんが、だからと言って暗い雰囲気や簿妙な雰囲気を作る気もありません。
なので、興味のない仕事に関する話で場を濁すくらいなら、『話し易い』という意味で仕事とは無関係の面白話や考察などを述べる事にしていますよ。
『話しにくい内容に触れる』
それだけで考え考え発言する羽目になるので、結果的に『しどろもどろ』になってしまうのですね。
しどろもどろな発言と捉えられないためには?
では、どのようにすればしどろもどろな一言を避ける事ができすのでしょうか?
しどろもどろなスピーチをしてしまう方の大半は3つに分かれます。
- スピーチ直前まで題材を考えていない。
- 題材はあるが、話す手順を考えていない。
- 人前で話すのがとにかく嫌だという気持ちを持っている。
それぞれの考えについてと、その簡潔な解決法をお伝えしますね。
ちょっと厳しい言葉も入ります。
スピーチ直前まで題材を考えていない。という人は?
例えば会社のスピーチが当番制だった場合などにありそうですね。
『自分の順番に気付いていなかった』
なんて場合にはよくありそうです。
社員スピーチの多くはコミュニケーション重視に傾き、その内容は完全フリーという場合が多いですね。
とはいえ、いきなり自分の番と知っては慌ててしまった結果、しどろもどろになる事は不思議ではありません。
ならば、いつ自分の番に当たっても慌てないように、常に話題を2つ3つ意識している事が好ましいでしょう。
同僚の誰かと雑談がてらに話題にする社内の話を、全体に伝えるのが最も言い易いかも知れませんね。
題材はあるが、話す手順を考えていない。という人は?
直感や思い付きで行動してしまう方に多い問題かもしれません。
話の始まりと締めは決まっているものの、手順を考えないためにスピーチ内容が行ったり来たり、または途切れてしまう問題ですね。
話の手順として最も例えられるのが『起承転結』でして、問題視される部分は『承』と『転』ですので、ここに意識を置く事で自然なスピーチが完成しますよ。
人前で話すのがとにかく嫌だという気持ちを持っている。という人は?
人前で話す事を極度に嫌う方のほとんどは『朝の視線を合わせたあいさつ』が出来ない傾向にあるかに思えます。
挨拶は礼儀以前に自分と相手の姿と声を認識させ合う行為であり、これがあって初めて互いを知り、会話が生まれ、お互いを知るキッカケになるんですね。
朝のあいさつが出来ない人とは、簡単に言えば誰とも声を交わす事が無いので、お互いに認知し合う事が出来ないという事になり、いつまで経っても赤の他人であるか、部外者のような目線を向けられます。
そんな人が全体の前に立つ事も不思議と思われますが、そういった状況でスピーチをするという場面も摩訶不思議ですね。
『まともに話せるはずがない』
これが僕の結論ですが、同じ職場に滞在する以上、『お前はスピーチいいや』とはなりませんよね?だから困ってしまって無理やり出した話題をしどろもどろになって言う羽目になるのです。
…で、そんな人への唯一の解決法は、やはり『目を見たあいさつ』ですね。
スタートが出来なければゴールどころか途中経過も進めませんが、挨拶が出来ない方の多くはスタートもしないまま不思議と途中経過を歩いているんですね。
そして厳しい現実を突き付けてしまうかも知れませんが、それでも人前スピーチが嫌というならば、考え方と行動方針を変えるしかありません。
まずは人との会話になれる事。
この辺から始めましょう。
心配する事はありませんよ。
人は生きているうちのやり直しは何度でも可能です。
【スピーチのアドバイス】こんな一言は避けよう『しどろもどろな話し方』 まとめ
ということで、気付けば『しどろもどろ』なスピーチをしていまう人の特徴とその改善方法でした。
スピーチは自分で言葉を発信する以上、自分自身が話していて流れがおかしいと感じている筈です。
そしてもちろん、聞いている側もそのおかしさは伝わっています。
ならば、次の事を意識しましょう。
- スピーチの内容はスピーチの度に考えるのではなく、予め話す内容を用意しておく
- 話す手順を考えて起き、起承転結を意識する
- 人とのコミュニケーションが苦手という場合は、自分からコミュニケーションを意識し、難しい会話ではなく『あいさつ』から始めてみる
言葉にすると難しそうですが、実はこの全ては毎日どこかで誰かと交わす会話方法と何も変わらないのですね。
確かに一方的に話すという意味では『会話』ではありませんが、乱暴な言い方をすれば独り言を発声してればスピーチに早変わりしますので、そんな考え方もドキドキしないスピーチの心得方だと思いますよ。
そして何よりも、会社のスピーチとはコミュニケーション術の1つでしかありませんので、普通に話してさえいれば悪意印象は持たれません。
もっと気楽に参りましょう☆
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