牛丼屋のお仕事実践記 目標売上の半分満たせず(グランドオープン反省会)(牛丼7杯目)
僕の職業経験談に牛丼屋勤務がありますので赤裸々に書き留めておきます。
就職の際の参考にしてください。
どんな企業に身を置くにしても、通じて言えることは喜怒哀楽が付き物ということですが、その比率は各個人の考え方に依存します。
このシリーズの内容はとある牛丼屋さんです。
なお、最低限のマナーとして、企業名や登場人物はボカシます。
と言うことで、どの牛丼屋さんを伝えているかを理解しても、大人な対応でスルーよろしくです。
(さすがに今現在は違うだろうしネ☆)
登場人物は太文字で書き表しています。
(記憶を辿ると、どうしても同僚たちの名前が必用なのです)
牛丼屋のお仕事実践記 目標売上の半分満たせず グランドオープン反省会? (牛丼7杯目)
新店舗の牛丼屋さんもグランドオープンから1週間も過ぎれば一気に暇になると思われ、やっぱり暇になった夜帯のとある日。
常に死に物狂いの山mが珍しくその日は店に滞在していて、僕は久々に山mと会話をしていました。
そんな山mは今回のグランドオープンを反省しているらしく、その中心は売り上げに関するものでして…。
グランドオープン前の推測収益は1200万円! しかし…
何でも企業的にはグランドオープン直後のお店にはかなりの期待を寄せているらしく、僕が滞在したお店に関しては月間1200万円の売り上げを期待していたそうですね。
しかし、現実は半分の600万円にも届かなかったそうで、これに対して山mは猛省しているようでした。
どんな教育を受ければそんな風になるのか、山mは陰で『牛丼屋さんを壊してしまった!』と反省の言葉を他の店舗で漏らしていた模様。
(僕なら『うしゃしゃっ! これからだ!』とか強がっていそう)
まあ、そんな自分の考えなんて置いておいて、ある人気のない深夜入り口…。
牛丼屋のお仕事実践記 売上未達成の反省
山m『もけさん、大人な目線での感想でもいいので、僕に何が足りなくてこんな売り上げになったかを教えていただけませんか?』
人気のない店内を無人にして、僕を呼び出し休憩室でそんな話を切り出す山mさん。
ちなみに当時の僕の年齢は33歳で、山mは25歳前後だったと記憶するが、こうした素直な質問は嫌いではない。
なので僕なりにこんな事を思う。
この結果はグランドオープンだけの失敗ではなく、単純に研修に問題があったと思ったので…
- 面接がいい加減。限られた時間内で1人で全員の対応は無理なのだから、せめてグループに分けるべきだった。他のマネージャーが力にならないのであれば、どうして本社に応援を呼ばなかった?
- 研修がメチャクチャ。あれで覚えろという方が無理。せめてその場に居合わせた人材同士で自己紹介をさせ、2人1組で観察し合い、教え合うといった教育方法もあったのではないか? んまぁ、面白かったけど。
- 全員が新人である以上、誰もが知識ゼロ。でも、ヤル気を上昇させるために便宜上のリーダーを選出すれば、小さな上下関係が生まれて『なにも判っていないからこそ』の良いプレッシャーが生まれたかも。
- 他店舗からの応援が当たり前の運営ならば、休暇で時間を持っていた先輩アルバイトさんを活用するといった方法もあったのでは?
- 会社に直訴すれば?『お前があの状態で同じ事をやってみろ』と。
- そもそも企業方針に無理があり過ぎ、店舗数に対してマネージャーが少なすぎる。
はてさて、何を言うべきか迷ったけど、正直言って1人のマネージャーがどうこうできるレベルの企業実態ではないんだよね。
そもそも、この企業は株主様に対して経営を頑張り、株主ではない一般客層は『おまけ』という見方。
この時点で企業の考え方に問題があるので、下層部が会社に直訴したところで簡単に握り潰される事は明白だ。
(だからいつでも人手不足なのだが)
なので、こんなアドバイスを選んでみたり。
値下げしたもん。仕方がないわな☆
もけ『んーまあ、480円から380円に一気に値下げしましたからね。単純にいつも通りだと、4分の1の収益源ですし、そこに悪い運が重なっただけの話では?
こう言っちゃなんですが、この辺でこの牛丼屋、あんまり有名じゃありませんし、時間の問題ですよ。あと、県内初めてのドライブスルーと言うのも足かせになったんじゃないですか?』
とかなんとか。
まあ、詳しくは… ↓
牛丼価格値下げ問題
この時期、大手牛丼や業界は値下げ合戦が頻繁に行われた時期であり、…というか、僕の働いた牛丼屋さんが引き金で牛丼の価格が一気に安く転じた時期でもあったのですね。
そしてこの時期は最低値の一杯250円にどんどん近付く時期でもあり、売っても売っても利益になり難い時期でもあったんですね。
同じものを安くするんだもん。そりゃ、これまでのやり方では売り上げが減らない方が不自然でしょ?
という道理です。
まあ、素人目で言っても目標の半分以下はあある種の才能とは思いますが…。
この牛丼屋さんそのものが有名ではなかった
僕のお世話になっていた牛丼屋さんは当時から全国規模で超有名どころですが、僕の住む地域ではさほど話題に挙がらない牛丼屋さんでもあったのですね。
その結果、本社が思った売り上げには繋がらなかったのかも?
県内初のドライブスルー店舗
ドライブスルーの利便性はマックやらモスやらで常に体感していましたが、牛丼…というか、和食分野でドライブスルーっていうのは実は近辺で初めての存在だったかも。
『え? ドライブスルーでごはん?』
みたいな思いは僕も感じましたし、当時の牛丼という存在の販売方法を『車のままで』っていうのが実際のドライブスルーを目の前にしながら実感できなかったのですね。
たぶん、同じ事を地域住民が思った結果、グランドオープン当日の昼ピークの物珍しさ見学の客をさておき、夕方以降はさっぱり利用されなかったのも売り上げ低価の原因かと。
まあ、これに関しては地域性と言えばそれまでですけどね。
牛丼屋のお仕事実践記 目標売上の半分満たせず『これからっしょ☆』
いずれにしても、このお店は息吹いたばかりであり、未来しかないといった状態。
別店舗とも程良い距離感があり、一定地域から客を奪い合うという状況にはなり難い。
今は低迷かも知れないけれど、それでもグランドオープンからまだ1か月足らず。
まだまだこれからっしょ☆
という話で2時間くらい休憩室に入り浸ったっけなぁ。
そんな中で久々のドライブスルー客が訪れ、牛丼一丁。
既に帰宅準備をしていた山mの元気も少し回復したらしく、背広姿のまま厨房で牛丼を…とおもいきや、2時間放置した牛鍋の肉はズタボロで、
山m『もけさん…、これはひどすぎです…』
イヤイヤ、2時間も拘束しておいてそれは無いよ。
(確かにクレーム必至の出来だったけど…)
ちなみにドライブスルーのお客さんには『ちょっと前に大量に出ちゃって…』みたいな事を言って待ってもらった☆
牛丼屋のお仕事実践記 目標売上の半分満たせず グランドオープン反省会?(牛丼7杯目) まとめ
大手企業は現場の現状を見る事も無い中で売り上げ目標をどんどん作り上げていくのがセオリーですね。
グランドオープンとはそのインパクトから売り上げが上昇する可能性が高まりますが、それと同時に大幅な販売価格が下がれば収益は期待値よりも下回るといった当然の結果も生まれます。
そんな理由でお店を担当した山mは、ちょっと不運だったのかもしれませんね。
【改善案】この話題の客観的感想と改善提案
売り上げ確保はどんな企業においても重要項目ですが、大きな企業ほど自社の能力を過信し、無茶な要求を吹っ掛ける事が珍しくありません。
今回の山mはまさにそんな悲運の持ち主と見られ、
- 入社2年目目前
- 異動した矢先で仲間が存在せず(福島→茨城)
- 周辺店舗も任されるがそれぞれの道すら覚えていない
- 初の面接経験がグランドオープン直前店
- 他の件ではブロックマネージャーが複数存在する中、茨城県だけブロックマネージャーが1人だけ
みたいな感じであり、頼るべき相手に苦戦していたのですね。
もともと勤務していた福島県では有能視されていた話ですが、その有能さを新天地で活用できるかというと、やはり僅かでも経験はあった方が良かったかもですね。
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本シリーズ『牛丼屋勤務のお仕事実践記』を含め、各職業で書き切れなかった部分の詳細や単語の意味を書き出しています。
わりと広範囲の職業の参考にもなりますので、気になる単語があった場合には確認してみてくださいね。
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