米屋(自営業)の仕事のナカミ【職業経験談】
僕がこれまでに手を掛けてきた職業のナカミを体験のままに書き出していますので、この職業に興味がある方は参考にしてください。
このページでは
『米屋(自営業)』という職業の仕事のナカミとなる、
- 簡単な前置き
- 主な労働時間と勤務形態・残業等
- 主な労働内容
- 正社員とアルバイト(非正規社員)の違い
- 仕事のキツさ
- 休暇関係
- 給料関係
- 人間関係
- 作業道具の支給
- 職場環境
- 同業他社との違い
- 専門性と転職する場合の活用法は?
- 安定or不安定?
- この職業の昔と今の違い
- この職業のメリット
についてを書き出していきます。
!!!!!!! この職業話の注意点 !!!!!!!
同じ職業でも企業や団体が変われば全く異なる内容になる場合がありますので、100%そのままを受け止めるのではなく、話70%程度の気持ちで確認してくださいね。
また、時代の変化に応じて一部で内容が変化している場合もありますので、予めご了承ください。
この話はあくまで僕の実体験に基づいた総合的な感想となります。
- 米屋(自営業)の仕事 簡単な前置き
- 米屋(自営業)の仕事 主な労働時間と勤務形態・残業等
- 米屋(自営業)の仕事 主な労働内容
- 米屋(自営業)の仕事 正社員とアルバイト(非正規社員)の違い
- 米屋(自営業)の仕事 仕事のキツさ
- 米屋(自営業)の仕事 休暇関係
- 米屋(自営業)の仕事 給料関係
- 米屋(自営業)の仕事 人間関係
- 米屋(自営業)の仕事 職場環境
- 米屋(自営業)の仕事 同業他社との違い
- 米屋(自営業)の仕事 専門性と転職する場合の活用法は?
- 米屋(自営業)の仕事 安定or不安定?
- 米屋(自営業)の仕事 この職業の昔と今の違い
- 米屋(自営業)の仕事 この職業のメリット
- 米屋(自営業)の仕事 まとめ
- 米屋(自営業)の仕事 この職業の裏話
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米屋(自営業)の仕事 簡単な前置き
こちらは僕の友人の親戚が営んでいた米屋の話です。
一家とその親族で行う経営スタイルなので、普段はアルバイト募集は行わないスタイルですが、正月を目前とした年末の繁忙期に急遽、呼ばれる事となった臨時のアルバイトでした。
もちろん、お米屋さんからした僕らは『オマケ的な存在』ですので、あくまで重量物の手運びなどが関の山でしたが、見知った全てを書き出しますね。
米屋(自営業)の仕事 主な労働時間と勤務形態・残業等
基本労働時間
スロースタートの終わり仕舞いですね。
現在進行形で。
基本はAM08:00−PM17:00
(お店の営業時間は10:00−16:00)
お店の開店を含めた始業に関しては10:00からですが、メインは注文宅への配達業務のため、その準備や確認のために現場集合(店舗)は08:00からとなります。
ただ、集合したからすぐに作業開始というわけではなく、そこは親族経営ということもあり、全員揃っての朝食から1日が始まります。
家族・親族で営む自営業ならではの自由度ですね。
勤務形態
家内労働型。
主に店番側と製品加工と配送係側に分かれます。
その日の人数や仕事量に応じて役割が変化し、受注が少ない時にはローテーションでの休暇が回ってきます。
今どきの組織に多い『完全週休2日制』ではありませんが、繁忙期でもなければ休暇を多用しても業務に支障が無ければ問題ナシという部分が心強いですね。
早出・残業・休日出勤
基本的に早出はありませんが、納入業者の都合によっては臨時で発生しそうです。
残業は配達業務に依存するため、配達員が全員業務を終了して販売店などの集合地点に全員が帰ってきたのを確認してから、はじめて全体の業務が終了と認識されます。
(要するに仕事が終わった人材から留守番という業務に入るワケですね)
(↑ それでも鍵番1人が確保できれば強制というわけでもない)
休日出勤はありませんが、お得意さんから予定外の発注が上がった際には臨時で配達する事もあります。
とにかく地域密着型が基本なので、ワガママを聞くほどに好印象な噂が独り歩きし易いのです。
米屋(自営業)の仕事 主な労働内容
仕入れ
米をはじめとした商材の仕入れを行います。
精米・サイズ分け
仕入れた米を精米したり、それぞれのサイズに袋詰め加工します。
受注
現在はインターネットを活用した注文受付もありますが、家族で行う経営スタイルでは昔ながらの電話受付がメインとなります。
配達中に近所の住人から直接受注を受けるケースも珍しくありません。
開店・閉店作業
来客に対応する店舗を持つ場合は、当然ながら開店作業と閉店作業があります。
入客の多くは顔見知りなので、限られた商品を揃えれば十分です。
配達作業
多くのお米屋さんのメイン業務です。
重量物のお米を注文先に届けます。
配達先は民家・個人飲食店・チェーン店・ストアーなど様々です。
営業活動
現在ではインターネットを活用した宣伝活動も行いますが、老舗の場合は地元住民に支えられる事がほとんどなので、配達する車に店舗ロゴを入れて配達する程度です。
配達中に顧客や偶然通りかかった通行人にあいさつをする。
これが最大の宣伝活動と言えるでしょう。
米屋(自営業)の仕事 正社員とアルバイト(非正規社員)の違い
米屋一家揃って作業をする(外部含む)
自営業宅に生を受ければ、その時点で高確率で従業員と化します。
子供なら働くことで経営の学びと小遣いを得て、その中で米屋としての能力を養います。
非正規社員は能力に応じた仕事を任せられる
個人店なので非正規社員という存在が稀有ですが、僕みたいに『その家の子と友達だから』みたいな理由で参加する機会も。
仮に非正規社員を迎える場合は、世間で言うアルバイトとしての扱いであり、配送業務が中心となるでしょう。
米屋(自営業)の仕事 仕事のキツさ
米が重い
単純に米が重いです。
米1俵は60㎏ですが、今の時代は30㎏の紙袋が主流ですね。
それ以下だと10㎏・5㎏・2㎏あたりが主流と言えるでしょう。
飲食店に卸す場合の多くは30㎏か5㎏の2種類と言われます。
米屋(自営業)の仕事 休暇関係
米屋による
ここでの話題は自営業という流れを汲んでいるため、正直言ってオーナーによりきりです。
経営の長の性格に左右されるというのが正直な話ですが、僕の場合は非常に恵まれた環境と言い切れるでしょう。
自由性が高い
1人、または少人数で回す自営業ではなかったので、自由性は非常に高いという認識です。
但し、小さな組織であっても1日の流れは標準化されていたため、各休憩時間の集合や健康管理・安全管理はうるさいくらいでしたね。
『自分の運転で配達に行ったら、きちんと自分の運転で帰ってこい』
これが社訓でした(笑)
米屋(自営業)の仕事 給料関係
正社員:市場や原価で大きく変化
親族で回す企業なので、運営費用に余裕を持たせた状態で確保し、それ以外は折版といった話です。
但し、親族運営でしたので各家長にそれなりの報酬を折半し、一緒に働くその他の家族にはお小遣い程度ですね。
非正規:米屋の気分次第
『非正規(社員)』というよりも、完全に『繁忙期専用のお手伝いさん』という立場の僕でしたが、日当で5000円でしたね。
ちなみに当時の僕は中学生ですので車は運転できませんし、本当に
『車に米を載せる』
『配達先で米をお客さんの指示するところまで運んで下ろす』
…と、これだけでして、ほとんどおじさんドライバーさんとの話し相手でした。
当時のアルバイト時給は一般的に600円の時代。
これで1日20回程度の米の上げ下ろしで朝食昼食付きの5000円は破格ですね☆
米屋(自営業)の仕事 人間関係
商店によって大きく変化
これもまた個人店という事もあって、オーナーの方針次第でしょう。
僕の仕事先は管理に厳しいオーナーが存在しましたが、それ以上に『長老』と呼ばれるおばあちゃんが色々と管理していたようで、残念ながらオーナーさんの『厳しさ』というものは見れませんでした。
(というか、幼少期から可愛がられていたんですが)
その一方で親族が集まる場でもあるので、それぞれの親が自分の子に叱咤する様子はたまにありました☆
米屋(自営業)の仕事 職場環境
商店によって大きく変化
昔ながらの個人専門店という事もあり、とにかくオーナー次第です。
僕がお世話になったお米屋さんは近代化に興味がなく、とにかく『昔ながら』のスタイルでしたね。
昭和映画によく見るシーンというか、
『薄暗い店内で雑談に興じる店員と客』
みたいな感じです。
(今も)
店員は暇潰しに客との話に没頭し、客は雑談のお礼に商品を買う……。
みたいな感じでしたね。
米屋(自営業)の仕事 同業他社との違い
商店によって大きく変化
古風を好むか、それとも近代化に無頓着か。
また、世間の近代化に負けじとこちらも近代化を目指すか。
こんな感じでお店によって異なります。
ただ、本質は『米だけが唯一の商品』ともなりますので、店舗に手を加える店舗ほど利益を減らしているような??
米屋(自営業)の仕事 専門性と転職する場合の活用法は?
同じ業種なら活用可能
なんと言っても米に関する知識が自然上昇しますので、例えば和風飲食店を構える時には有利でしょう。
とはいえ専門過ぎる業種のため、他の種に転職する場合は宅配業務以外はあまり役に立てないでしょう。
米屋(自営業)の仕事 安定or不安定?
景気によって大きく変化
日本の食文化という意味では何よりも米が主食としてトップに来ますので、そう言う意味では安定した職業と言えるでしょう。
ただ、ご存じの通り日本は長らく続く『不景気+増税だらけ』の状況ですので、米1本という他の力を得られない業種という意味では心配が伴います。
また、地域が発展すると総合デパートや大型モールの出現などもあり、これまでの地域密着型では客を奪われる傾向もあります。
上手い具合にそう言ったデパートやモールに卸すことが出来ればチャンスですが、そうでない場合は存続は難しいでしょう。
米屋(自営業)の仕事 この職業の昔と今の違い
変化は少ない
『お米屋さん』としての変化はさしてありません。
強いて言うならば原価高騰や配達費の高騰が気になりますね。
(こうした業種は配達費が無料というケースが圧倒的大多数ですから)
食料品店の販売価格次第
専門店という存在は基本的に販売価格を変えない一方で、量販店は安さで勝負します。
近場の量販店や飲食店に自社の米を売り込むことが出来れば安泰ですが、それに失敗した場合は苦しい事になるでしょう。
『付き合い』が減った
もともと日本は周囲の親睦を深める事で協力し合った民族でしたが、時代の発展と共にそれがだいぶ薄れましたね。
一方で機械化が進み、後継ぎが出現しない問題もあって、農家人口が減少した結果、付き合いが限定的になっているという問題があるようです。
米が高くなり過ぎた
年々物価高が騒がれますが、米もそのうちの1つですね。
ただ、日本食の支えという意味では米が間違いなくトップに来ますので、そういう意味では不景気に強い職種と言えるでしょう。
外来食文化が進み、米消費が減った
日本の食文化を考えると、米の販売業務は間違いなく安全ラインと表現できますが、その一方では食文化にも外来種が非常に目立つようになり、日本人の米消費が減ってきています。
とは言え、来日する外来人も米文化に興味を持つ方が少なくなく、特に飲食店での米消費に関しては多いため、今しばらく安定した横這いを続けることでしょうね。
専門店が減った
一昔前はショッピングモールどころか総合スーパーの存在すら珍しく、商売と言えば多くが専門店でした。
今回紹介した『お米屋さん』も、そんな専門店の1つということですね。
ところが現在では大型ショッピングモールの登場で小規模店舗は軒並み大損害を受けて消失するか、ショッピングモールのテナントに参入することで商売を維持している状態です。
テナント費用は実績に関わらず消費してしまうため、ネット販売などの別の販売経路を利用することが、今の時代を生き抜く鍵になるでしょう。
米屋(自営業)の仕事 この職業のメリット
最低限の売り上げがあれば安泰
自営業の最大のメリットは、単独、または家族のみの構成で運営ができ、外部から雇い入れる従業員がゼロに近いために、利益の多くを自由に使い回せるところにあるかと思います。
副業が自由
家族親族で営む事業は代表者と軸となる人材さえ揃っていれば、閑散期にそれほど多くの人材を必要としない業種も存在します。
そういった閑散期を利用して他の企業に『副業として』就職できることも自衛家業ならではのメリットですね。
新米がいつでも食べれる
日本人として生まれ、日本人として生きる性とでもいうか、食事の米は新米にこだわる人が多いですね。
米屋として働く以上、新米は米農家の次に入手しやすく、それを選んで職種することができるという特権があります。
ちなみに確実な新米を手にしたいのであれば、『30kg紙袋』で購入する事をお勧めします。
米屋(自営業)の仕事 まとめ
ということで僕の経験したお米屋さんの自営業についてを簡単に書いてみました。
地域密着型で小規模な販促範囲ではありますが、信頼性が高まるほどに安定性を維持できるのが個人経営でもありますので、特にショッピングモールなどとは無縁の過疎地帯ほど重宝される存在でもあります。
今現在は大型ショップが各専門店を食い潰している状況ですが、そんな大型ショップも無理が祟って継続が難しい時代に突入しつつあります。
そう考えると、昭和時代のように個人店が人気を呼ぶ時代がそう遠くないのかも知れませんね。
米屋(自営業)の仕事 この職業の裏話
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僕はこのブログ内でいちサラリーマンとして色々と書いています。
あなたの職場の悩み解決、あなた自身が抱える悩み解決にも役立つかもしれませんので、時間がある時などにでも目を通してくださいな。
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