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牛丼屋のお仕事実践記 グランドオープン8 社員登用という名の命乞い(牛丼15杯目)

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牛丼屋のお仕事実践記 グランドオープン8 社員登用という名の命乞い(牛丼15杯目)

僕の職業経験談に牛丼屋勤務がありますので赤裸々に書き留めておきます。

就職の際の参考にしてください。

どんな企業に身を置くにしても、通じて言えることは喜怒哀楽が付き物ということですが、その比率は各個人の考え方に依存します。

このシリーズの内容はとある牛丼屋さんです。

有名過ぎるあまり、どの企業での勤務経験かが丸わかりな表現もあるかもですが、全てはこの目で見てきた事なのでご理解を。

なお、最低限のマナーとして、企業名や登場人物はボカシます。

と言うことで、どの牛丼屋さんを伝えているかを理解しても、大人な対応でスルーよろしくです。
(さすがに今現在は違うだろうしネ☆)

登場人物は太文字で書き表しています。
(記憶を辿ると、どうしても同僚たちの名前が必用なのです)

>>牛丼屋勤務経験談のもくじへ

牛丼屋のお仕事実践記 グランドオープン8 社員登用という名の命乞い(牛丼15杯目)

誰でも気軽に入ることができる低価格がウリの飲食店の最大の問題の1つは、なんと言っても

万年人手不足

と表現して良いでしょう。

低単価の魅力につられて客足は伸びるが、その一方で低単価ゆえに薄利であり、満足に人員を確保できないという問題に繋がるのですね。

そんな人手不足の解消法は、

  • とにかく少数精鋭
  • とにかくこき使う
  • とにかく一定時間内で全てをこなす
  • とにかく従業員を絶やさない

と、生き残るためにはゴリゴリの奴隷根性に集約されます。

とにかくアルバイトの出入りが激しく、長続きする人は一握り。

他の飲食店がどうかは知りませんが、当時お世話になった牛丼屋さんでは、従業員は消耗品だったのですね。

そんな環境だったので、とにかくアルバイトがサボる辞める逃げるの連続で、人の扱いが苦手なマネージャーともなると、数年間休暇なしなんて人も噂に聞きましたし、僕の身近なマネージャーさんも連勤3ケタ達成なんて言ってましたね。

かくいう僕だって、牛丼屋勤務一本時代は24時間休んだ記憶がなかったり。
(休暇時も電話応対が多い)

で、本題ですが、マネージャーさんの多くは『ちょっと使える新人』と見極めるや否や、こんな近付き方をしてきます。

『ひろ』のケース

僕とほぼ一緒のタイミングで入社したひろは隣の店舗の従業員ですが、全然売り上げが振るわない店舗でもあったため、ひっきりなしに僕の店に応援に来ていました。

ひろも僕と同じで副業としてこの牛丼屋さんに勤務しており、本業は世界規模の大手企業でそこそこの立場にあったようです。
(実は過去には僕もその会社へ派遣社員として仕事をしていた過去があり、共通する知人などからわりと話が合ったりした)

そんなひろがある日、僕にこんな事を言ってきたんですね。

ひろ「もけさん、悩んでいます…」

もけ「これまた唐突な。全力で『聞いてくれ』って言ってない? なんだよ?」

ひろ「山mさんにさぁ、『うちで社員にならないか?』って言われちゃって…」

もけ「………。」

ほ……ほう……。
引き抜きですか。
(まだ僕もひろも牛丼屋に入社して2週間足らずの出来事……)

えー……っと、なんつーかなぁ??

………スカウトはいいけど、早すぎない??

ただ、ひろ本人は現在本業としている会社では働く意欲を既に失っており、取り消しが可能な状態ではあるが退職届は提出済み。
どうせ辞めるなら今さら副業禁止の社則を守る理由も無いという事で、こうして牛丼屋のアルバイト募集に反応し、縁あって僕と肩を並べる中に至るというワケで。

ひろ「もけさんはココの正社員になる気はないんですか?」

もけ「いやいやいや、俺は小遣い稼ぎの副業だから、本業が軸だなぁ」

何となく話を聞くと、ひろ本人はそこそこ本気っぽい。

確かにその会社は業績低下となると数百人単位でバンバン首を切る会社でもあるのだが、自ら退職したところで世の不景気の波に吞まれる事はまず間違いない。
僕個人としては、せっかくの高給企業なのだから、そこを自分から辞めるメリットは無いと思うのだが…。
(週休2日~3日だし)

話が急変…。僕のお店の女の子たち

そして何かを思い出したかのように店内を見回したひろが、変な事を言い出す。

ひろ「もけさんのハーレム、守れないじゃないですか」

もけ「あのね、そんなうらやまけしからん話があるかい。ここの女の子は山mハーレムだよ」

何でも、僕のお店の女の子は周囲のお店従業員に言わせると『レベルが高い』らしい。

その『レベルが高い女の子』が揃っているこの店が好きで、ひろは毎回受け持ちのお店を抜け出して『応援』に来ているという事も、実は山mから情報を入手済みだったり。

でまぁ、その『レベルが高い女の子』を揃えた張本人が、山mだったりするんだが…。

つまり、僕は女子諸君のピンチ発生時の盾代わりであり、この女子諸君は全員山mの…しもべ??
(まあ、そんな女の子たちに一番会えないのが採用した山mというオチもあったりするのだが)
(↑ 他店舗を走り回っている毎日)

そんで話がまた戻る

ひろ「ちなみにこの牛丼屋さんの給料、知ってます?」

もけ「よく知らないけど、残業の関係もあってドエライことになるらしいね」

ひろ「初めはスウィングマネージャーの最低ランクスタートだから、時給はアルバイトとそんなに変わらないらしいんスけど、とにかく人がいないから否応なしにとんとん拍子に登っちゃうとか」

もけ「ふーん。年イチの昇給じゃないんだ」

ひろ「今の時代的に、そこがメリットだと思いませんか?」

もけ「んー……。 ……? …てか、別に俺が社員に誘われた話じゃないからなぁ」

ひろはまんざらでもないような表情で話を進めるけど、残業だらけの高給取りってどうなの?

てかコイツ、仮に正社員登用されて自分の店舗持ったら、絶対ひろハーレム作りそうな気がする…。

牛丼屋のお仕事実践記 グランドオープン8 社員登用という名の命乞い もけアタック編(牛丼15杯目)

そんなひろの社員スカウトの話を聞いた数日後、僕もそんな話を聞く事に…。
(マネージャーも本当に必至なんだろうなぁ)

とある夜帯―――。

山m「もけさんって、お昼の仕事は何しているんですか?」

もけ「調色師って言って、家とかの建築物に塗る塗料の色を作る仕事をしています」

山m「ペンキ作りですか?」

もけ「そうそう。そうです。建物の外壁以外でも、首都高速道路の一部のトンネルや壁にも使われているらしいですよ」

山m「凄いですねー!」

もけ「凄いかどうかはさっぱり実感ありませんが、地図上の一部分に自分の手が加えられていると考えると感慨深いですねぇ」

山m「へぇ~…。 ………で、もけさん、この会社で正社員になる気はありませんか?」

………唐突すぎるだろ💧

でもまあ、この当時はやんわり断りましたよ。

当時は本業も円滑でしたからね。

牛丼屋のお仕事実践記 グランドオープン8 社員登用されるには?(牛丼15杯目)

まあ、とりあえずという意味というか、話のネタにというか、山mから

『正社員になるためには?』

についてを聞き出してみる。

牛丼屋というよりも接客業という業務が自分に合っているらしく、ズタボロの状態を理解しつつも逃げ出したいという気持ちが全く芽生えず、むしろ楽しいとさえ感じる部分があったからなんですね。

で、初めの回答が一番の問題点だったり。

某牛丼屋さんで正社員登用面接を受けるためには、某牛丼屋さんで既にアルバイト勤務をしており、他の職種に就いていない事

………はい、終了。

いやね、例えば僕の場合、今の会社に籍を残した状態で面接を受けられるなら高確率でOKサイン出していただろうけど、『先に今の本業を退職する必要がある』という部分は、家族持ちとしてリスクが大き過ぎる。

山m「仕事…辞められませんよねぇ?」

土足が過ぎるだろ!

牛丼屋のお仕事実践記 グランドオープン8 社員登用という名の命乞い(牛丼15杯目) まとめ

とにかく万年人員不足の牛丼屋さんでは、高額な給料よりもまとまった休暇が欲しいと考えるマネージャーさんばかりなんですね。

特に僕と縁あった山mは福島の店舗でアルバイトさんと恋愛に落ち、そのまま結婚。

…で、結婚したと思った翌月には茨城の新店舗に異動となり、仕事も婚活も初めてだらけ。
色々やりたい事はあるにはあるけど、とにかく

『自分が生きている実感を持てる時間が無い!』

みたいな感じだったのですね。

働きつつ人生を全うする意味で『金と時間』という題材はよく耳にしますが、ここまで時間が奪われる牛丼屋というのも考えものですね。

あ、ちなみにこの山m、約2か月後には北海道に異動となりました…。

【改善案】この話題の客観的感想と改善提案

本業を持たないフリーターに正社員斡旋は理解できますが、

『本業を辞めてこちらに来れないか?』

という案内(?)は、けっこう笑えましたね。

例えば、推薦されれば100%採用という話であれば、僕も短時間で決断できたでしょうが、

本業を退職してから初めて面接や試験の準備が整えられ、そこで採用されても時給から』

という部分がすごく引っ掛かりましたね。

スカウトするなら、100%採用が最低条件です。

本業を辞めて試験に赴いて、それで残念でしたでは笑えませんからね。

まあ、ちなみに僕は、その『笑えない側』に立つ羽目になりましたが☆

でも、まだマシかな?

だって、『正社員になれるチャンスがある!』という言葉から、15年以上アルバイトしている方々もたくさん居ますからね。
(いい加減気付いているんだろうけど、今さら戻れないってね…)

この話の改善案としては、幾つかありますね。

淡い期待を持たせない

これは僕自身が牛丼屋さんに裏切られたという結果を持つので強く言えますが、

『今の職場辞めなよ。ウチの給料はいいよ! 必ず正社員にするからさ!』

なんて、他人の人生を棒に振らせるような発言は口にしないでほしいですね。

確かにこの牛丼屋さんは大衆居酒屋さんと熾烈なトップ争いをするほどのブラック企業でしたが、それにしても社員教育が疎か過ぎでしたね。
(なんて偉そうな事を言いつつも、僕も実際、社員に慣れなかった1りです☆)

アルバイト人員欠乏症の改善案

まず、人手が欲しいならば適切な時給の価格設定を設けるべきでしょう。

ホールのみ担当なら最低時給、
厨房補助が可能なら+10円、
厨房メインが可能なら+20円、
土日出勤で時給+50円、

とか。

この牛丼屋さんは狙って周囲の時給の+50円設定で新規アルバイトさんを募集していますが、+50円では割に合わない仕事量と言うのが率直な感想でしたね。
(まあ、個人的にはギャグマンガみたいで笑えた時間帯でしたが☆)

とはいえ、+50円につられた結果、実際に現場入りすると笑い話が絶えない暇な曜日と阿鼻叫喚な休日勤務……。

同じ時給で働く側に立てば、忙しい時と暇な時……、どちらを嫌がるかなんて考えるまでもありませんね?

正社員欠乏症の改善案

最善は、きちんと休暇を取らせる。
ここに尽きます。

一定の有給休暇を消化できない社員や、休日返上ばかりの社員はペナルティーを科すなどの罰を付けるのが分かり易いかと。

有給休暇を無理矢理消費させる『1年ごとの7連休・3連休の取得義務』なども魅力でしょう。

一方で、店舗マネージャーが欲しいという人材を、部外となる本部採用者が判断するという考えもおかしな話ですね。

新卒の新規採用面接で本社が会場となる状況ならばいざ知れず、店舗での中途採用者の多くは本社の業務を執り行う事はほぼありません。

なので、どういったタイミングで正社員登用されようとも、本部サイドとすれば店舗従業員という存在は他人以下の存在にしか映らないんですね。

しかも、マネージャーが欲する人物は店舗を任せるための自分の分身です。
本社に向けた人材では決してないんですね。

という事で、本部がしゃしゃり出てきて判断する考え方そのものが、おかしな話でしかないと思うのです。

とはいえ、知ってますよ。
安売りが過ぎて、従業員を雇えないのが本音であり、そのため既存の従業員を酷使する事を…。

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わりと広範囲の職業の参考にもなりますので、気になる単語があった場合には確認してみてくださいね。

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