牛丼屋のお仕事実践記 牛丼屋基本作業概要1 ルールとマナー(牛丼16杯目)
僕の職業経験談に牛丼屋勤務がありますので赤裸々に書き留めておきます。
就職の際の参考にしてください。
どんな企業に身を置くにしても、通じて言えることは喜怒哀楽が付き物ということですが、その比率は各個人の考え方に依存します。
このシリーズの内容はとある牛丼屋さんです。
有名過ぎるあまり、どの企業での勤務経験かが丸わかりな表現もあるかもですが、全てはこの目で見てきた事なのでご理解を。
なお、最低限のマナーとして、企業名や登場人物はボカシます。
と言うことで、どの牛丼屋さんを伝えているかを理解しても、大人な対応でスルーよろしくです。
(さすがに今現在は違うだろうしネ☆)
登場人物は太文字で書き表しています。
(記憶を辿ると、どうしても同僚たちの名前が必用なのです)
牛丼屋のお仕事実践記 牛丼屋基本作業概要1 諸注意(牛丼16杯目)
僕がお世話になった牛丼屋さんの仕事の詳細を書き出します。
多くの飲食店で活用可能な作業内容もありますので、飲食店関係に興味がある場合はご覧くださいね。
この牛丼屋さんの業務詳細を知れば、大半の飲食業・接客業をこなす事ができるでしょう。
なお、注意書きを以下にまとめます。
注意1
ここに示す牛丼屋さんの業務は2011年時点のものです。
法律の介入やシステム変更などの影響で、現在ではそれまでの業務が廃止、または追加されている可能性があります。
注意2
作業内容はその場に居合わせる全員でこなしますが、ワンオペ時は当然1人で全てをこなすのが大前提です。
注意3
作業内容はたくさんありますので、複数のページに分けて書き出します。
注意4
一日一回などの作業等は、店舗によって作業時間が異なる場合があります。
注意5
各作業内容には簡単な説明を添えますが、説明に該当する多くは僕がお世話になった店舗の基準です。
というか、僕目線の率直な感想です。
………では、参りましょう。
牛丼屋のお仕事実践記 牛丼屋基本作業概要1 マナーとモラル(牛丼16杯目)
入店・退店は従業員入口から
働く者の基本マナー。
古い店舗ほど守られていない。
ルール上の入店方法はインターホン使用で店内スタッフに開けてもらうのだが、そもそもインターホンがない店が多い。
また、店内が混雑していると気づいてもらえない。
あと、マネージャー系は臨店業務があるが、客のフリ徹せずズカズカと厨房にはいってくる。
あいさつ
あいさつに始まりあいさつに終わる、社会人の基礎。
僕の牛丼屋さんは少なくともカンペキでした。
着替え
衛生上の問題で制服着用のままの入店は禁止。
男女共同の更衣室で着替える。
慣れたバイトほど無視し、マネージャー以上のクラスは90%以上が無視する。
というか、気付いていない。
携帯電話所持不可
アルバイトは携帯電話の類をもって作業できない。
でもマネージャーや本社からの緊急メールなりが大量に入ってくるため、持たないわけにもいかない。
また個人用ロッカーも無いため、結局持つしかない。
うがい手洗い
安全衛生上、入店時と一定時間ごとのうがい・手洗いの義務が存在するが、入店時はともかく勤務中のうがい・手洗いなんて見たことがない。
というか、現実無理。
声掛け確認
誰かとすれ違う度に行う
『前通ります』
『後ろ通ります』
といった声かけ確認。
通路幅1.5人ほどだと声をかけても結局いろんな部分が接触する。
隠語(業界用語)
お客さんを不安がらせないための都合の悪い隠語。
多くが日本マクドナルド社のパクリ。
ついでにネット環境があるため、とっくの昔に筒抜け。
正式名称の使用
社内全体で備品や材料の誤解や混乱を招かない様にするために『商品名称の略語や通称』を徹底禁止。
たとえばコックシューズは『靴』と表現してはいけない。
職場で指定されている使い捨てビニール手袋は『ゼオミット』なので、『使い捨て手袋』『手袋』といった言い方は原則禁止。
でもみんな平然と『一般名称』で表現する。
但し、一部例外があり、例えば発注などに於いては正式名称を知らないと困る場合も。
ついでに言えば、本部でも正式名称を把握しきれていないらしく、略語で表記されていたりすることも。
社内恋愛禁止
かつて従業員が起こした放火騒ぎにより、社内恋愛が禁止されたという逸話が………。
人の感情まではさすがにコントロール出来ないが、それでも店舗で社内恋愛が発覚すれば、漏れなく左遷される。
ちなみに店舗ではない本社等では社内恋愛が当たり前。
壁で隔てられる企業あるある。
セクハラ禁止
社会の当たり前にして、未だにセクハラ基準が曖昧な問題。
ちなみに僕の働いた牛丼屋さんでは、女の子の下の名前を『ちゃん付け』で呼ぶところからセクハラ認定。
………やば。
僕の場合、ことごとくセクハラってたわ。
徹底敬語主義
部下だろうと上司だろうと取引業者だろうと、とにかく敬語で対応。
牛丼屋全体の平均年齢が低いためか、このルールはまあまあ自然と行われていた。
ちなみに『取引業者』の表現も
『お取引業者様』
といった表現が義務化されているが、いざ使うとみんなカミカミ。
時間厳守
人間の世の中全ては時間で管理され、地位も名誉も老弱男女も問わずに時間で行動する。
僕の牛丼屋さんも然り。
時間に来なければ当然疑問視されるが、時間に帰っても疑問視される………???
完全マニュアル主義
この牛丼屋さんの基本概念にして流儀。
とにかくマニュアルありきでマニュアルが全て。
全4種のマニュアルは定期的に更新され店舗の設置されるが、問題は
読む時間がなく、読む指示が出されず、いつ更新されているかも不明
という事。
極めつけは各マネージャーの解釈が異なるため、誰に教育を受けたかによって新人の動きが全然異なるという問題付き。
ちなみに、高い水準でマニュアル通りの動きが出来るお店で、実際に食べた経験があるお客さんの感想は、主に3種類の感想を述べる。
『人間味がない』
『ロボットみたい』
『味気ない』
………う~~む………。
全員が全体を回す意識
ほぼ100%アルバイト構成の牛丼屋さんの経営スタイルに一片の油断も許されない。
リアルタイムで稼働するお店を前置き抜きで一人任される事が往々にしてあるからだ。
そんな時のアドバイスは、
『大丈夫 どうにかなるから』
無事、1人で乗り切れればこの上ない自信に繋がるが、発生する問題に対処できなければ鬱確定。
人格が壊れ、人間恐怖症に陥る。
我流禁止
マニュアル通りの動きがルールなので、それ以外は全てご法度。
我流を貫くほど評価はされない。
加えてマニュアルを厳しく促す人物は各上司。
各上司が間違えてマニュアルを覚えていた際には目の前の上司のマニュアルが全てとなるため、ここも油断ならない。
左利き圧倒的不利☆
牛丼屋のお仕事実践記 牛丼屋基本作業概要1(牛丼16杯目) まとめ
もっと色々書くつもりでしたがルール系だけで一杯になっちゃいましたね。
他のページでは
- ホール側の仕事
- 厨房側の仕事
に分けて書いていますので、興味ある方はどうぞ。
なお、繰り返しお伝えしますが、ここに書いた牛丼屋さんの業務内容は、2011年の頃の話です。
【改善案】この話題の客観的感想と改善提案
大企業あるあるの報連相不成立。
『この会社も同じかぁ』
というのが本音です。
目についた誰かに『時間ある時にマニュアル本読んどいて』で規律が守れるなら世話はないですね。
改善提案を言うならば、全員が一斉にマニュアルを理解できる場を設けるしかないでしょう。
牛丼屋としてとっくの昔にスタートしているのですから、異なる理解を持つ各マネージャーが個別再教育というのも非現実的です。
映画鑑賞のノリで一同がマニュアル通りの動きをする映像を鑑賞し、実際に見た流れを全員で真似る。
コレを定期的に。
このくらいしか効果的な方法はないですね。
牛丼屋のお仕事【実践記】 関連記事
牛丼屋勤務経験談のもくじに飛びます。
>>前の話 グランドオープン8 社員登用という名の命乞い(牛丼15杯目)
>>職業体験談メモ帳へ
本シリーズ『牛丼屋勤務のお仕事実践記』を含め、各職業で書き切れなかった部分の詳細や単語の意味を書き出しています。
わりと広範囲の職業の参考にもなりますので、気になる単語があった場合には確認してみてくださいね。
このブログの総合もくじへ
僕はこのブログ内でいちサラリーマンとして色々と書いています。
あなたの職場の悩み解決、あなた自身が抱える悩み解決にも役立つかもしれませんので、時間がある時などにでも目を通してくださいな。
コメント