牛丼屋のお仕事実践記 グランドオープン初日(牛丼6杯目)
僕の職業経験談に牛丼屋勤務がありますので赤裸々に書き留めておきます。
就職の際の参考にしてください。
どんな企業に身を置くにしても、通じて言えることは喜怒哀楽が付き物ということですが、その比率は各個人の考え方に依存します。
このシリーズの内容はとある牛丼屋さんです。
有名過ぎるあまり、どの企業での勤務経験かが丸わかりな表現もあるかもですが、全てはこの目で見てきた事なのでご理解を。
なお、最低限のマナーとして、企業名や登場人物はボカシます。
と言うことで、どの牛丼屋さんを伝えているかを理解しても、大人な対応でスルーよろしくです。
(さすがに今現在は違うだろうしネ☆)
登場人物は太文字で書き表しています。
(記憶を辿ると、どうしても同僚たちの名前が必用なのです)
牛丼屋のお仕事実践記6 グランドオープン初日
- 人生初のグランドオープン現場。
- 人生初のファストフード飲食店での労働。
- そして人生初の副業という名の小遣い稼ぎ。
そんな3つの『人生初』を携え、いざ入店!
想像の中ではどこでも見れる飲食店内部の忙しさに、『ちょっと毛が生えた程度』のイメージ。
まあ、それでも見た感じ、山m含め、自分の方が明らかに年上っぽいので、そういった意味ではリードしなければな。
なんて思いつつ扉を開く。
もっとも、今の僕は何も技術を持たないけどね。
牛丼屋のお仕事実践記6 グランドオープン初日 作業開始
更衣室で着慣れないユニフォームに身を包み、時間的に早いのでちょっと一服。
ちなみにこの更衣室、
- 更衣室であって
- 休憩室であって
- 食堂であって
- 金銭精算室であって
- 事務所であって
- 会議室であって
- 強盗事件発生時の緊急避難所であって
………と、実に多機能性を備えた空間なのだ。
ちなみに広さは3畳未満で、しかも男女共有という完全フリーダム空間。
いずれは女性が着替え中にうっかり扉を開いてしまったり、僕が寝ている最中に着替える女子が居たりと、なんだか昭和コントを地で行くスタイルというか…。
男女が分かれるトイレの方がよほどプライベート空間が約束されている。
まあ、そんな事はどーでもいい。
出陣だ☆
グランドオープン現場
作業現場へは従業員出入口から更衣室を経由し、食材が保管される冷蔵室を通過し、厨房に入る。
という流れ。
厨房に入ると、そりゃぁものすごい数の従業員が💧
後に知ることになるのだが、この企業には『新店舗専用スタッフ』というグループが存在するらしく、とにかく全国各地のどこかで新店舗が創業を開始した際に3日間前後手伝いに来るらしい。
そんな新店舗専用スタッフと、地元店舗のマネージャー層、そして同じく地元店舗のアルバイトさん、そこにこの店舗で採用された僕を含めたニューフェイス……と、正直言って、ごちゃごちゃしすぎていて人数が把握できない態勢で接客していたと言うね。
とにかく従業員同士が交差できないので、狭い空間ではドンブリリレーが繰り返されていた。
初仕事
なにはともあれ、いま確実に断言できることはと言えば、
『自分が何をすれば良いのかがわかっていない』
ということだ。
そこで山mの所に行こうと思うが、彼はドライブスルー担当で釘付け状態。
そしてドライブスルーレジまでの狭き通路にはごちゃごちゃと背広だらけで行けたもんじゃない。
じゃあ、好bmはと言うと、……実は既に勤務明けというね。
どうやら開店前準備とかで、昨日の研修から通しで頑張っていたらしい。
(後日談で知った)
ということで、誰に何を聞けばも判らなかったので、取りあえず新品ユニフォームをまとった同じ新人らしい隣の人物に尋ねてみる。
もけ『はじめまして。宜しくお願いします。もけって言います。………何すればいいんですかね?』
?『あ、どうも。おぎって言います。みんな忙しそうで声がかけられません。3時間くらい見てるだけです』
ナルホド。確かに目の前では激戦が繰り広げられている。
じゃあ……。
もけ『見学してますか』
と言うことで、ちょうどシンク前に立っていたという事もあり、既に山積みとなった食器を洗いつつ店内の様子を見学することに。
店内では応援者背広集団(マネージャー陣)と薄汚れたユニフォーム着用(新店舗専門スタッフ陣)が懸命に動き回る中、やはり何をして良いのかが分からない様子の仲間っぽい女の子が右往左往してる。
よかった。
20:00からのアルバイトを選択していて。
牛丼屋のお仕事実践記6 グランドオープン初日 終了
1時間ほど洗い物をしていると、
?『キミ、もう帰って』
というちょっと不機嫌な声が。
声がした方を見ると、知らない背広社員がおぎに向かって言ったようだ。
そんなおぎは当然ながら居心地が悪かったらしく、即座に
おぎ『はい』
とだけ答えてさっさと帰ってしまった。
ああ…せっかく話せるようになった仲間が…。
更に1時間後……
ひたすら店内の様子を見つつ食器を洗っていると、休憩に入ったらしい山mがやってきて、仕込みをやってくれとのこと。
洗浄済みの行き場のわからない食器は気になるが、まあ、それが初の指示とあれば仕方がない。
と言うことで、仕込みを開始………したいが、何を仕込めばいいの?
で、人だらけの厨房内部を見ると………
隅っこで仕込みする女の子発見
そんなわけで、その女の子に近づいてみる。
もけ『はじめま……』
?『挨拶いいから手伝ってください!』
もけ『何を仕込めば……』
?『ネギです! あたしのマネして下さい!』
周囲を見ると、既に仕込みが終わったネギ皿がたくさんあるんだが……。
もけ『こんなに必要なんですか?』
(チーズとかオクラとか、底が見えている気が)
?『何言ってんですか!? 手を抜いた準備でお客さんいっぱい来ちゃったらどうするんですか!?』
余計な事を言ったらしい…。
もけ『じゃあ、作りますね。えっと、計量器は?』
?『これしかありません!』
(女の子が使用中)
もけ『じゃあ、どうやって計れば…?』
?『勘に頼ってください!』
そんな無茶な。
そんな感じで残り2時間を費やす僕でした。
ちなみにネギの仕込みはやはり作り過ぎていたらしく、他の仕込みを作るための仕込み皿が不足する事態に陥ったり。
まあ、それでもグランドオープン。
悩む前lにジャンジャン空きが出たから助かったらしけどね。
初日業務終了
仕込み皿不足に翻弄する中で作業時間終了。
離れた位置から山mの
山m『もけさん、時間です! 上がってください!』
という声が。助かった、帰れる…。
(心からの叫び)
一方で女の子は常時ヒステリー気味だったが、一応、ね? 声をかけておく。
もけ『仕事終了です。今日はありがとうございました』
?『いえいえ、きつく当たってごめんなさい! また宜しくお願いします!』
よかった。怒ってないみたいだ。
(心から安堵)
牛丼屋勤務のお仕事実践記6 グランドオープン初日 感想
慣れた従業員から見れば当たり前の光景カモですが、不慣れな人員からすれば頭が真っ白な状況としか言いようのない空間でしたね。
頼るべき存在まで到達できず、何をすべきかの指示すら得られない。
一言に言えば、新アルバイト全員が揃って迷子状態でしたね。
【改善案】この話題の客観的感想と改善提案
事前に何をすべきかの告知は最低限必要であり、報連相の重要性を違った角度から思い知らされました。
例えば、僕がお世話になる事となった新店舗では間違いなく教育が行き届いておらず、どんなに良く表現しても足手まといにしかならなかったわけですから、一切の業務を『見学・観察』にして学ぶと言った方法もあったわけです。
参考までに、僕はどんな職場であっても新人教育を任された場合は、最初の1日目は何もさせず、見ていてもらうだけに徹し、随所で説明を挟むと言った教え方をしています。
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本シリーズ『牛丼屋勤務のお仕事実践記』を含め、各職業で書き切れなかった部分の詳細や単語の意味を書き出しています。
わりと広範囲の職業の参考にもなりますので、気になる単語があった場合には確認してみてくださいね。
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